親友に彼氏ができた、そんなよくある話。
最近の自分をモヤモヤさせているものシリーズ(?)ラストは恋愛について。モヤモヤのきっかけは、親友に彼氏ができたこと。
唐突なスタート
ここでは親友のことをAと呼ぶことにする。
親友Aちゃんの魅力
Aと私はどうでもいいしょうもない話から、将来の真剣な話まで幅広く語り合う関係。Aはぶっちゃけ本当に可愛いやつ。同性として身近にいる私でも惚れそうになるぐらい可愛い。
顔は童顔で真っ白で目がくりくりしていて、日本の大多数が想像する可愛い女の子の典型的なビジュアル。そして身長は、高身長の私に対して小柄。性格はサバサバしていて自分の意見ははっきり言う。ただ初対面の人(特に男性)とはあまり喋れないことから、第一印象はふわふわした印象を抱かれる。
私にとって可愛くて可愛くてしょうがない存在だった。彼女の持っている魅力には羨ましいと思うことはもちろんあったが、羨んだところで彼女にはなれないし、羨ましいといった感情以上に、友人として尊敬の念を抱いていた。
行動力が飛び抜けていて、インターンに学生団体に様々なことに手を出しチャレンジしていた。そんな彼女は私にとって刺激をもらえる大切な家族同様の存在。
きっかけはやはり酒?
そんなAちゃんとはよく二人で飲むのだが、その時いつも彼氏が欲しいと嘆いていた。付き合った経験がない、ということが彼女を焦らせていた。そんな彼女のお決まりのセリフは
「〇〇歳になるまでに彼氏できなかったらヤバくない?」
だった。ちなみにそのセリフを発された時、私はその年齢に達していた、笑しっかりツッコんだが、彼氏のいない私の心を言葉の矢が掠った。
そんな彼女とある飲み会に参加した時のこと。とある男の子と仲良くしていた。彼女とはずっと喋っていたのだが、その男の子は明らかにAだけを見つめて喋っていた。その時、私は複雑な感情に陥った。それは決して嫉妬ではなく、同性としての敗北感だったと思う。
その後も似たようなメンバーで飲み会があったが、そこには別件があった為に参加できなかった。しかし他の友人を介して、Aと例の男の子が良い感じになったと聞いた。そしてその時の二人はベロベロに酔っ払っていたことも。
Aからの報告
その後、二日ほど空いてから彼女から「今日話せない?」と声を掛けられた。二日というのは私たちにとってかなり気まずい距離を示している。
私もわからない。
結局、彼女の口から聞いたのは付き合ってはいないけれど、それなりに距離が近くなったということ。心理的にも物理的にも。いわゆる大学生っぽい恋愛、ザ・青春!って感じで、聞いている私も甘酸っぱい気持ちを楽しませてもらえた。
彼について話すAの表情は今までにみたことがない、乙女な顔だった。ちなみにその時の私の心情はというと、9割が祝福の気持ちで溢れていた。
ただ、彼女の嬉しそうな表情を少しだけ曇らせる要素が存在した。彼の女癖の噂である。
Aの噂は一気に広まっており、それと同時に別の友人たちからは心配する声も聞いた。彼は前の彼女との別れ方がまずかった、性格的に幼い部分が多い等。それはAも何となく耳にしていたようで、また飲み会で出会った仲であるため、そこまで深いところまで彼自身を知らないという不安があったようだ。
そんなAに「アリスはどう思う?」と聞かれた時、私は大変困り果ててしまった。だってわかんないんだもん。
とりあえず?
そんな相談をしつつも、彼女は彼の元へ毎日のように遊びに行っていた。私としてはAが笑顔なら何でもよくて、純粋に彼女の幸せを願っていた。
そしてクリスマス後には正式に付き合ったという報告も受けた。いやあめでたいね。
結局、私がモヤモヤしたのは。
いや、ここで終わったら親友に彼氏ができた話で終わってまうやん。となりますよね。結局、私が引っかかっているところはどこなのか。
根源は比較研究にあるのか
そう、モヤモヤしたのは幸せな彼女と比較した時に起こる。それは決して私が不幸なのではなく、幸せを感じるパーツが欠けていることが要因なのだろう。
恋愛というパーツを私は持っていない。さらに深堀りするならば、異性に可愛いと認められる、という点だろう。
Aは可愛い。そしてその可愛さは恋愛関係にない、異性の友人にも可愛いと言わせるほどだった。
彼女の近くにいる私はよく異性と彼女の話をする。そんな時、彼女の話題が出るときまって
「Aって可愛いよなあ、周りと喋っててもぶっちゃけあの中(私とAが所属しているコミュニティー)で一番可愛いのはAだな、ってなるし」
と言われる。これを私の立場に立って聞いたつもりで考えてほしい。
彼女を誇らしく思う気持ちが生まれると同時に気付かされるのが、彼らからして私は決して一番可愛い存在ではない、という事実。
複雑なようで行き着く答えは一つ。
色々要約すると、周りからみた今の私は可愛くない。ということ。いや、可愛くないことはないかもしれない。ただ、比較されるとAには勝らないだけかもしれない。
そんなモヤモヤをずっと頭の中でループさせ、落ち着くところは
「まだ何かできるだろう、いやできる。」
そんな自分への謎の期待。ダイエットに美容医療にスキンケアに、もっと努力できる部分が少しでもあるなら、まだやれる。そう信じたい自分がまだ生き残ってしまっている。
大人しく地獄を見て病み続けられたら良いのだろうけれど、それに耐えられる気力も体力も残っていない。
側から見れば努力し続けることの方が難しく見えるかもしれないが、病みつづける方が数百倍しんどい。だって自信を持とうと努力している自分は美化されるからね。
ゴールは見えなくても
親友Aに起きた出来事をきっかけにできた私のモヤモヤ。きっといつか解消されると思いたいが、Aと離れない限り付き纏いそうな気もしている。
それでも自分を本当に愛し、肯定できるようになるまで。私は自分と闘い続けようと思う。
ありす
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