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ネガティブな人は前向きにならなくていい話


人には、初期装備というものがある。

ゲームで自分のプレイヤーを作るのと同じで、
自分が生まれるときにも
自分をどのような個性の人間にするか?
そのためにはどんな初期装備にするべきか?
を自ら考えてきている。

その証拠と言えるかわからないけれど、
生まれたばかりのあかちゃんには個性がある。

もし人の性格がある規格で決まっているなら、
生まれたばかりのあかちゃんはみんな同じタイミングで
泣いて、笑って、食べて、寝るはず。

だけど実際にはそうじゃない。

遺伝の影響はあっても、血族全員同じ人間になるわけでもない。
その子によって、よく寝る子も居れば、寝ない子も居る。
子どもが居ない独身の私でも知っているような事実である。

つまり、人はもともと持っている
その人特有のエネルギーバランスがあるのだろう。と私は考えた。

そのバランスを活かして生きることこそが、
自分らしいと感じられる、しっくり来る生き方に違いない!……きっと。

そこで大まかに分類してみると、
ポジティブエネルギータイプ。
ネガティブエネルギータイプ。

の、2つに分かれる。

これは適正のようなもので、
水泳のほうが合っているのか、ジョギングのほうが合っているのか。
という、個性の違いだ。

ポジティブタイプは、に向かう力が強く
ネガティブタイプは、に向かう力が強い。

外に向かう力とは、自分の外のこと。
つまり、未来・未知のことだ。

ポジティブタイプはナチュラルな未来思考であり、
その方が自分に合うということになる。
先を見据え目標を立てたりすることで、自分を奮い立たせることができる。

一方、内に向かう力は、身体の内側に向かって巡る。
つまりネガティブタイプは逆に、過去思考であると言える。

なぜあのときああだったのか?今こうなっているのは何が原因なのか?
過去を分析し、理解し、納得することで、今の自分を受け入れることができる。

そうするとここで、
ではネガティブな人は前に進む力がないのか。
と疑問になるかもしれない。

「過去のことは変えられないんだよ」
「過去のこと考えてどうする、それより前を見ないと」

みたいなことを言われて、「それもそうだよね……」と
あなたも思ったことがあるかもしれない。

それが罠です。はい。

大事なことを言わせてほしい。

ネガティブな人は、
過去から未来を見つけることができる。
過去を見つめることで、前へと進むのである。

義務教育中に学校で教えてもらいたいほど
重要案件なんじゃないか。と個人的には思っている。
そうしていれば、ここまで迷える子羊(といういい大人)が
量産されることもなかったのではないか。

前向きに。ポジティブに。
それはある意味正しい。
社会で生きていくなら、結局ポジティブな力がどうしても必要になる。

けれどポジティブは、自分に軸があってこそ活きる。

自分の軸とは、自分の中心。
すなわち、己の内側に立つ、まっすぐな柱だ。

ネガティブなパワーとは、己を立てる力になるのだ。

ネガティブタイプの人は、後ろ向きになってこそ、進む。


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