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短歌はじめました

活字が追えなくなってしばらくして、本屋さんで短歌の本に出会った。

ページを開いてまず感じたのは「おお、余白~」
今まで文字ぎっしりの本ばかり読んでいた自分にはすごく新鮮だった。
以前までの自分なら、その余白をなんだかもったいないと感じてしまっていたけど、その広すぎる余白は静寂や優しさを含んでいるのだとその時は感じた。

それにしても、短歌の本ってなんて美しいんだろう。
今、若者に短歌が人気らしい。
若い歌人も増えているとのこと。知らなかった。

『海のうた』
この真っ青な美しい装丁に一瞬で心が奪われる。
100名の歌人たちが海について様々な視点から詠む歌がいろんな夏の風を運んできてくれます。夏ってさ、暑いから嫌なんだよ。嫌なんだけど、絶対に冬に思い出してしまう。この感じを。

『音楽』 岡野大嗣
ライブを見終わった後の寂しい感じとかなんとも言えない高揚感とか、そういうのが詰まっていて、ただ眩しい。時々にやにやしてしまうくらい共感するけど「あるよねー」なんてそんな言葉は絶対に使いたくないと思って読んだ。ああ、うまく伝えられなくて悔しい。

それで、自分でもちょっとやってみようと思って、本屋さんから帰る道ですでに文字数を指折り数えながら歩いていた。





今わたし すべてのものの存在に 
傷つけられる自信しかない





久々に街へ出たら、こんな風に感じてしまって辛かったのだけど、こうやって文字にしてみたらなんだかおかしくなって少し笑えた。



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