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生きづらさ研究日記 001

不登校、引きこもり、ニート、自殺、鬱、孤独死、etc。
様々な社会問題。
これらの当事者が共通して抱えていることとして浮かび上がる一つのキーワードとして、
「生きづらさ」がある。

私が生きる目的そのものが、この生きづらさを撲滅、もしくは減らし、皆が生きやすい世界を作ることである。
冒頭に挙げた様々な事象を無くしていく為に、生きづらさを減らす。
その為に教育の仕事に携わり、少しずつそれを減らしていく。
簡潔に述べるとこれが私の人生におけるミッションだ。
であるからして、この「生きづらさ」というのは倒すべき敵である。

これを倒すために日々精進し、模索している訳だが、ちょうど今年に入り、友人知人が次々と今年の抱負を各SNS上で表明しているのに比して、
しっくりくるような抱負が思いつかずにいた。

ここで話は大きく逸れるのだが、クライマックスに向けてひた走る大ヒット漫画「進撃の巨人」を、もうすぐ連載が終了するということで、一気に読み返していた。
ネタバレになるので多くは語らないが、この物語の肝は、「何が正義かわからない」ことにある、と勝手に解釈している。
換言すれば「何が敵かわからない」ということにもなる。
この漫画を読んでいて、ふと思った。

「自分は『敵がなんたるか』を把握しているか?」と。
答えはグレーだった。
この抽象的な敵に、よくわからないまま猛進しても、倒すことはできないかもしれない。
そう思ってからの思考スピードは速かった。

今年の抱負はあっさり決まった。
「『生きづらさ』を研究する」
もしかしたら、明確に定義することは不可能なことかもしれない。
「人それぞれ、千差万別」
そう結論づけることになるかもしれない。
けれど、研究してみる価値はあるはず。
そう思い、この2021年から、「自称生きづらさ研究家」を名乗り、
倒すべき敵を研究し尽くすことを決めた。

とは言っても何から手をつけたらいいかわからなかった。
迷ったが挙げてみた。そして、実際に行動に移している。

①先行研究、関連文献を読む
②アンケートを作って調査する
③仕事を通じて研究する

①については、まずは大手書店に設置されている書籍検索機を使って「生きづらさ」というワードでヒットした本を片っぱしから探し、実際に手に取り、目次等に目を通してから購入。Amazonで「生きづらさ」と検索し、購入。そして読んでいくというシンプルなもの。
この際、「生きづらさ」ではヒットしなかったがそれに近い内容を扱っている本などは対象にならないが、そこまで範囲を広げると膨大な数になるので一旦はこの方法で行うこととした。
加えて、障がい者福祉という観点で「生きづらさ」を論じているものも今回は除外した。
理由としては、なんら目に見える特性や障がいがないにも関わらず生きづらい、という状態についての研究をまずは初期段階として深めたかったことと、該当する本の数が多すぎるので今回は除外することとした。また機を改めて読むことになるであろうし、障がい者の抱える生きづらさはどうでもいい、というわけではないので誤解なき様。

②は、Googleフォームでアンケートを作成し、様々な方面に回答の協力を依頼し、現在約30名の回答が集まっている。最低でも50、できれば100は集めたいと思っている。
アンケートのタイトルは「生きづらさに関するアンケート」とし、現在と過去における生きづらさを抱えた経験の有無、それが何に起因するかについて、職業、進学、家庭、結婚などの予想される諸要因に分けて質問を設けた。回答結果と分析、考察は一定数回答が集まってから行う。

③については、現在の不登校・引きこもり生徒向けの学習塾の講師という仕事上の環境を生かして、担当する生徒たちの生きづらさがどこから起因するのかを、より実感の伴う形で探ることを目的としている。

以上の3つに現在は取り組んでいる。
取り組むテーマが「生きづらさ」という抽象度の高いもののため、難解な作業になると思われるどころか、答えが無い、骨折り損になる可能性も孕んでいることは否定しようがない。
しかし、それすらも肥やしになると信じて邁進していく所存である。

また、これら3つに加えて、当たり前に誰もが抱える生きづらさに対して共有、相互の相談ができるププラットフォームとなるアプリケーションの開発も構想段階にあるので、進展があれば記事にして投稿する。

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