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ベジータは地球襲来時から優しかった説

こんにちは。
皆さんはベジータを知ってますか。

言わずと知れた、日本が世界に誇る名作、
ドラゴンボールのベジータです。

主人公・孫悟空の永遠のライバルとして知られていますが、
そのプライドの高さや負けん気の強さ、不器用な優しさ、時折見せるチャーミングな姿に、
ファンが多いキャラクターです。

僕は悟空よりベジータが好きです。

ドラゴンボールで誰が1番好き?と聞かれれば迷わず
ベジータ!と答えます。

2番目はピッコロさんです。

そんなベジータ推しの僕ですが、
その非人道的なふるまい、いわゆるクズっぷりは、時に弁護しようのないものがあります。

特に初回登場時などはとんでもない極悪キャラですし、
いわゆるボスキャラ、敵キャラの1人として暗躍し、
悟空たちの前に立ちはだかります。

地球到着時には手下のナッパに命じて地球の街を何の理由もなく挨拶として吹き飛ばしますし、

挙句の果てにはその仲間であるはずのナッパを自らの手で殺してしまいます。

続くナメック星編でも、だまし討ちをしてみたり、敵であるはずのクリリンたちとあっさり手を組んだりします。

しかし、この頃から、ベジータが愛される所以でもある、
「残念さ」が顔を出します。

フリーザに対して「俺が超サイヤ人だ!」と見栄を切ったかと思えばあっさり敗れ、
震えながら涙を流してしまったりします。

その後も、セル編では舐めプによってセルを完全体にしてしまい、
その結果あっさり敗れ去ってしまいますし、

終いには「俺はもう…戦わん…」と、
成長を続ける孫親子に対して白旗を上げてしまいます。

その後は、トランクスに時折見せる優しさや、
チビトランクスとの親子の絆、
ブルマへの愛情、
自ら身を挺して他人のために戦うなど、

好感度爆上がり街道を突き進んでいきます。

最終巻ではなんと、
永遠のライバルのカカロットを称賛する名シーンまで出てきます。

映画では残念キャラは強調され、
ヒーロー面して颯爽と現れたかと思えば、敵に瞬殺され、

いっぽうで諦めずに戦う悟空に対して、
「無理だ…勝てるわけがない…」
などと口にしてしまい、協力して戦おうとする味方に対しても、
力を貸すことを拒否したりしてしまいます。

最近の映画やドラゴンボール超では、すっかりネタキャラになってしまっていますね。
これには賛否両論あるとは思いますが…。

と言うように、前半の極悪非道キャラから、
後半のちょっぴりチャーミングな愛すべきキャラクターへ変貌を遂げたベジータですが、

今回の記事では、実はベジータってもとから優しかったのでは?
ということを考えていきたいと思います。

今回は大真面目にアホらしいことを書く回なので力を抜いてお読みください。

さて、最初から割りとベジータは優しかったのではないか、という話は、

ナッパ殺しのサイコパス味で打ち消されてしまいかねませんが、

僕がベジータの優しさを見出したのは、
その前のシーンになります。

界王様の下で修行をし、パワーアップした悟空は、
サイヤ人の到着に合わせて地球に帰るつもりが、
界王様の勘違いで間に合わなくなりました。

悟空が急いで地球に向かっている間に、仲間たちはバタバタとやられていきます。

サイヤ人たちの驚異的な強さに対してクリリンたちは、
「悟空さえ来てくれれば…」としきりに嘆きます。

それを聞いたベジータが、
「それはカカロットのことか…?」
と勘付きます。

悟空は地球育ちのサイヤ人ですので、
地球人としての孫悟空という名前と、
サイヤ人としてのカカロットという、
2つの名前を持っています。

ベジータはサイヤ人の王子ですので、
もちろん悟空のことをサイヤ人名である「カカロット」で呼びます。

クリリンたちの「悟空さえ来てくれれば…」という願いに対しベジータは、

それがカカロットのことを指していることを確認します。
そして、カカロット=孫悟空であることがわかると、

「おもしろい よかろう 
 やつがくるまで 待っててやる」

なんと親切にも、悟空が来るまで戦うのを辞めて待つと言い出すのです。

もちろんこれには裏があって、
悟空の目の前で仲間や子どもを殺した後に、
本人も殺してやる、という作戦でした。

その時間になるとおそらく月が出て、満月の時期なので大猿化して悟空を絶望感の下殺すことができるという策略もあったのでしょう。

しかし、よーく考えてみてください。

問題はその時間と舞台です。

ベジータはなんと、
「ただし3時間だ それいじょうは待ってやらん」
という衝撃発言をします。

なんと3時間も待ってくれると言うのです。

結果的に悟空はこの3時間に間に合わず、ピッコロは殺されてしまい、残ったのは悟飯とクリリンのみになってしまうのですが、、、

そしてその舞台。
はい、これです。

ベジータ戦の舞台はこの通り、何も無い荒野です。

こんな暇潰しの為のスポットなんて何も無いところで、わざわざ残酷な形で殺したいという理由で、待っていてくれるというのです。

ずっとあの小さい宇宙船に乗っていたので、
肩や首が凝っていたので寝よう、なんて考えもあったかもしれませんが、
それにしても暇ですよね。

ナッパとしりとりでもしてたんでしょうか。

「さ、さ、栽培マン!」
「おい、んが付いたぞ!貴様の負けだ!」

などとやっていたのでしょうか。

このことからも、あのワガママお嬢様ブルマとの待ち合わせでも、
渋々待っているベジータの姿が思い浮かびます。

明らかにベジータをケツに敷いている感のあるブルマ。

戦闘民族サイヤ人の王子を尻に敷くことができる地球人女性って、
とてつもないですよね。

史上最強の鬼嫁兼教育ママのチチさんはじめ、
ドラゴンボールの世界で1番強いのは、
女性陣なのかもしれません。

さて、今回は「ベジータは序盤から優しかった説」について考えてみましたが、

ナッパ殺しや、より残虐に殺すために悟空を待ったという事実があったとは言え、

何も無い荒野で3時間も待つなんてことができるのは、
相当な優しさを持っている証拠になるのではないか、というのが僕の考えです。

今回はいつにも増してツッコミどころ満載なものになりましたが、
揚げ足を取るような真面目な記事では無いので、
どうかご容赦ください。


小野トロ

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