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ストレンジカメレオンという名曲について

the pillowsの「ストレンジカメレオン」という曲が大好きです。
この曲を知ったきっかけは、僕が大好きなMr.Childrenがカバーしていたことです。
正直pillowsの他の曲は知りません。
pillowsファンの方、ごめんなさい。

ネット上でオリジナルとどっちがいいかみたいな論争があるのも知っています。
しかし、この曲を作詞作曲したpillowsのサワオさんが、
「ミスチルにこの曲をカバーしてほしかった」と自ら熱望していたことも知られており、
僕はどちらも好きです。

曲調としてはオリジナルのpillowsのものがバラード調。
Mr.Childrenのカバーバージョンがロック調になっています。

論争があろうが好き嫌いがあろうがこの曲が名曲であることには変わりありません。

この曲は歌詞がとにかく素晴らしいです。

個人的には
「汚れた川を 汚れた僕と泳ぐ 君はとってもキレイだった」
この歌詞が1番好きです。

クズな生活をしていたときに付き合っていた人を思い出します。
共感してくれる男性の方、きっといると思います。

しかし、今回皆さんに紹介したい歌詞はサビの

君といるのが好きで
あとはほとんど嫌いで
まわりの色に馴染まない
出来損ないのカメレオン

です。

これはほぼ僕の人生を表していると言っても過言ではありません。(ちょっと過言かも)

これはもちろん恋愛に関してもそうなんですが。
サワオさんは恋愛を想定して書かれたのかもしれませんが。

僕にはもっと広い意味に感じるのです。
というより勝手にそう解釈しています。

「君といるのが好き」の「君」はもちろんパートナーをまずは想定するでしょう。
しかしこの「君」は別に恋愛対象だけでなくともいいのではないか。

君といるのが好き=自分のやりたいことや夢、仕事

でもいいのではないか。
僕はそう捉えて、この曲は自分のことを
「まわりの色に馴染まない出来損ないのカメレオン」と感じていた僕を肯定してくれた。
勝手にそう解釈しています。

自分のやりたいことしかしてこなかった、それでいてまだ何ら人生において他者に誇れる成果を残していない(残したいと思っているかどうかは別として)僕は、
以前はそれに対する引け目、罪悪感みたいなものを感じていました。

少なからず周りに迷惑はかけているし、曲がりなりにも一応有名私大に入る大学に行かせてもらいながらも、
好きなことしかせずに、フリーターであり親やパートナーにも迷惑をかけている。
もちろん生き方も考え方も変えるつもりもないのですが、
どこがで負い目を感じていた僕の背中を、強く押すのではなく、
優しくポン、と叩いてくれるような、
そんな歌詞に、僕には思えるのです。

そしてラスサビ前に、

勘違いしないでね
別に悲しくはないのさ
抱き合わせなんだろう
孤独と自由はいつでも

と続きます。

これはつまり、「別に悦に入ってるわけじゃねえよ」というわけです。
「選ばれた人の持つ憂い」のようなものとして自分を「ストレンジカメレオン」と称しているわけではない、という意味での「悲しくはないのさ」であり、

孤独と自由は抱き合わせ=孤独と自由はセット、ということです。

更に深え…ですね。

締めに困っていますが、別にこの記事を読んで「ストレンジカメレオン」を聞いてほしいわけではありません。

皆さんにも、自分の人生を肯定してくれたような歌詞や言葉はありますか?

という問いかけを残して、稿を閉じさせていただきます。


小野トロ

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