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最近読んだ本の話 vol.99

 「最近読んだ本の話」の第99弾です。もう5月です。GWもあと2日で終わり。もっと続いてほしかった!最近読んだ本を3冊ご紹介します。

1、三浦 しをん『好きになってしまいました。』

ページをめくれば浮世の憂さが晴れてゆく、3年半ぶりのノンストップ・エッセイ!
観葉植物(一部名前がわからない)を愛で、ときに虫たちや鳥と戦い、
大好きな靴を手入れし、本と漫画に耽溺し、
旅の宿ではテンション高めのご亭主に完敗宣言。
どこから読んでもミウラシヲンが溢れだす、
読み始めたら止まらない抱腹絶倒のエッセイ集!
愛と笑いと妄想に満ちた、人気作家の日常、ときどき非日常。

Amazonより引用

 面白いです!私はなぜ今まで三浦しをんさんのエッセイを読まずに生きてきたんだろうか?2012年から2022年の間にいろんな雑誌や新聞で書いたエッセイが収録されています。私とは好みのものは違うのに思考が似ていて同じ種類な感じがします。本と漫画と音楽と植物が好きなところは共通している。楽しい人だなあ!


2、住野 よる『恋とそれとあと全部』

片想い男子とちょっと気にしすぎな女子。二人は友達だけど、違う生き物。
一緒に過ごす、夏の特別な四日間。
めえめえ(瀬戸洋平)は下宿仲間でクラスメイトの女子サブレ(鳩代司)に片想いをしている。
告白もしていないし、夏休みでしばらく会えないと思っていた。そのサブレが目の前にいる。
サブレは夏休み中に遠方にあるじいちゃんの家に行くのだが、それはある〝不謹慎な〟目的のためだった。
「じゃあ一緒に行く?」
「うん」
思いがけず誘われためえめえは、部活の休みを利用してサブレと共にじいちゃんの家を目指す。
夜行バスに乗って、二人の〝不謹慎な〟そして特別な旅が始まる――。
恋という気持ちが存在する、この世界に生まれてしまった全てのあなたへ。

Amazonより引用

 高校時代の恋かあ、好きだった子が友達の彼氏になったんだよなあ、そんな思い出を振り払いつつこの物語を読み始めたわけですが、人の気持ちや行動や何やらをここまで書けるのは本当にすごい。主人公のサブレとめえめえがお互いの悪いところを言い合う場面をハラハラしながら読んでいたら、2人は相手にそう思われていたのか!とショックを受けながらもその後お互いの理解を深め合います。不十分であり未完成であっても、お互いの悪いところを知っていても、それでも一緒にいたい気持ち、そういうのいいなあ!


3、村山 早紀『不思議カフェ NEKOMIMI』

あなたの、ささやかな生には意味がある。
毎日こつこつと働き、余暇には本を読み、紅茶を淹れて音楽を聴く。つつましく生きてきた律子に人生の終盤、ある奇跡が訪れる。
<彼女は善い魔法使いとなり、出会ったひとびとを救い、幸福にするための力を手に入れるのですが、それは世界の片隅で起きるひそかな物語、ほんとうに小さな魔法です。地球を救ったり、闇の力と戦ったり、そういう壮大な物語ではありません。時の狭間の中で忘れられてゆくような、忘れられてきたような、小さな祈りや命をひとつひとつ大切にすくい上げてゆく、そんな物語です>――著者あとがきより

Amazonより引用

 魔法はこの世界に存在すると思いますか?私は存在するかもしれないと思っています。説明がつかないことってあると思います。もし私が主人公の律子さんみたいに魔法が使えるようになったら…と考えると楽しいです。何か料理を作ろうと思えば材料や道具が瞬時に目の前に現れて、こういう服を着たいとスケッチブックに絵を描いたら、その通りの素敵な服を身につけられるのっていいなあ。だけどこの本の中に登場する律子さんも魔神も女神さまもみんな、戦争が止められないことを憂いています。1人でも多くの人を助けられたら…という作者の強い想いを感じます。


 気にせずに人と会って一緒にごはんが食べられるようになって、いろんなイベントも再開されて、楽しいことが増えました。その分読書の時間が減って1冊がなかなか読み終わりません。そろそろ何とかしなくては!最後までお読みくださってありがとうございました。

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