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最近読んだ本の話 vol.70

 「最近読んだ本の話」の第70弾です。毎日暑い日が続いています。まだ7月上旬だというのに。来月はどうなるんでしょう?今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。


1、五十嵐 律人『六法推理』

その悩み、一人で抱え込まずお気軽に無法律へ。
学園祭で賑わう霞山大学の片隅。法学部四年・古城行成が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)に、経済学部三年の戸賀夏倫が訪れる。彼女が住むアパートでは、過去に女子大生が妊娠中に自殺。最近は、深夜に赤ん坊の泣き声が聞こえ、真っ赤な手形が窓につくなど、奇妙な現象が起きているという。戸賀は「悪意の正体」を探ってほしいと古城に依頼するが……。リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動など、法曹一家に育った「法律マシーン」古城と、「自称助手」戸賀の凸凹コンビが5つの難事件に挑む!                      -Amazonより引用-

 主人公の古城行成は、霞山大学法学部四年生で学内で「無料法律相談所」(通称「無法律」)を運営しています。そこにある日、経済学部三年の戸賀夏倫が相談に訪れて、自分が住むアパートで起きている奇妙な現象の正体を知りたいと依頼するのですが…。
 短編になっていますが、古城と戸賀は全編に登場します。そういう法律があるんだ、と勉強にもなるし、人の心情が描かれているので話にも引き込まれて面白いです。途中まで読んで、「無法律」なくなってほしくない、2人のコンビの活躍をもっと読みたい、と思っていたら、「無法律」が存続できることになったので、続編がありそうですごく楽しみです。


2、岩井 圭也『生者のポエトリー』

“詩”は人をつよくする――。
トラウマを抱え言葉をうまく発することができない青年・悠平が、急きょ舞台で詩を披露することになり……。(「テレパスくそくらえ」)
最愛の妻を亡くした元気象庁技官・公伸は、喪失の日々のなかで一編の詩に出会う。(「幻の月」)
学習支援教室の指導員・聡美と、ブラジル出身の少女・ジュリアの心を繋いだのは、初めて日本語で挑戦した詩だった。(「あしたになったら」)
……ほか、人生の大切な一歩を踏み出す、その一瞬を鮮やかに描いた全6編。逆境のなかで紡がれた詩が明日を切り拓く、心震わす連作短編集。
                         -Amazonより引用-

 岩井さんの短編集って気になる!と思って読みました。6つの物語が収録されています。1話目からすごくいいです。長編もいいのに短編もいい!1話目も2話目も主人公が詩を書いています。物語が少しずつつながっていて、その人が書いた詩を聴いた人が影響を受ける形になっています。それぞれの感情とか葛藤とかが丁寧に描かれているので、さらっと読んでしまうのが惜しかった。最後の6話目は、5話目までの主人公が全員登場します。読んでいたら私も詩を書いてみたいと思いはじめて、思わず書いてしまいました。出来はちょっとお見せできない感じですが…。


3、燃え殻『それでも日々はつづくから』

ズルズルと行けるところまで、やってみるしかない。 日々、僕たちは少しずつ摩耗し、「いっそ消えてしまいたい」それくらいの傷だらけで今日も生きている。決定的に死にたくなるような出来事は、そんなに起きないけれど。「己を鼓舞する呪文がほしい。この本にはそのヒントがあります」と壇蜜さんも推薦!! 週刊新潮連載の人気エッセイ(+コラムとマンガ入り)、待望の書籍化。                     -Amazonより引用-

 燃え殻さんのエッセイです。読んでいると色んなことを思い出して、私の話も燃え殻さんに聞いてほしい!と思ってしまいます。会社に行く時にカバンの中に入れて持っていたら、休み時間に読めると思うとそれだけで楽しくなるような、私にとってはそういう本です。読み終わってしまって寂しい。まだ読んでない作品も読もうっと。


 「最近読んだ本の話」を書くことができました。最近は昼休みとか電車の中で、10分ぐらいの隙間時間に読んだりしています。塵も積もれば山となる?なっているかな?最後までお読みくださってありがとうございました。

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