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最近読んだ本の話 vol.62

 「最近読んだ本の話」の第62弾です。薔薇がとうとう咲き始めて、パンジーやマーガレットも満開で綺麗です。今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。


1、中山 七里『おわかれはモーツァルト』

2016年11月。盲目ながら2010年のショパンコンクールで2位を受賞したピアニスト・榊場隆平はクラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は、自身の付加価値を上げるための芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場が犯人として疑われてしまう。事件は深夜、照明の落ちた室内で起きた。そんな状況下で殺人ができるのは、容疑者のうち、生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は言うのだ。窮地に追いやられた榊場だったが、そんな彼のもとに、榊場と同様ショパンコンクールのファイナルに名を連ねたあの男が駆けつける――! 累計160万部突破の『さよならドビュッシー』シリーズ最新刊。  -Amazonより引用-

 ショパンコンクールで2位を受賞したピアニスト・榊場隆平は、全国ツアーを目前に控えていました。そんなある日、フリーライターの寺下からインタビューを受ける中で「盲目は芝居ではないか」と絡まれ、公演初日にも野次を飛ばされ演奏を失敗してしまいます。対策を考えていたところ、寺下がどういうわけか何者かに殺され、榊場の練習室内で発見されて…。絶体絶命の状況でどうなるんやろう?と、はらはらしながら読みました。榊場を助けに来た友人は、このシリーズの主人公のようで非常に魅力的な人物です。シリーズの他の作品も読みたくなりました。読んでいると、作品の中で榊場が演奏する曲も気になって、思わず検索して聴きました。


2、瀧羽 麻子『ありえないほどうるさいオルゴール店』

「あなたの心に流れている音楽が聞こえるんです」――北の小さな町にあるその店では、風変わりな店主が、お客様のために世界にひとつだけのオルゴールを作ってくれる。耳の聞こえない少年。音楽の夢をあきらめたバンド少女。妻が倒れ、途方に暮れる老人……。彼らの心にはどんな曲が流れているのでしょう? 思わず涙がこぼれる、幸せ運ぶ7編。   -Amazonより引用-

 このオルゴール店の店主はすごい!その人の心の中に流れている音楽が聴こえるのです。オルゴール店を訪れた人たちの7つの物語が収録されています。私にも1曲選んでほしいなあ、と思いながら読んでいたら、昔持っていたオルゴールを思い出しました。それはピアノの形をしたオルゴールで、いつからか音が鳴らなくなって、それでも大切にしてたんだけど今は持っていないので、そのオルゴールの曲だったらびっくりするなあ。久しぶりに思い出せてよかった。


3、町屋 良平『ぼくはきっとやさしい』

男メンヘラ、果敢に生きる。恋に落ちるのは、いつも一瞬、そして全力―。無気力系男子・岳文、ピュアで無謀な恋愛小説!    -Amazonより引用-

 フラれて海に突き落とされるなんてひどいじゃないか!と思いながら読んでいたら、主人公の岳文は今度はガンジス川に突き落とされ、その次には弟の彼女へのストーカー行為の嫌疑をかけられて…。惚れっぽすぎるのかなんなのか、でも彼女を取られた親友とも、彼女にストーカーしてしまった弟とも仲直りできてるし、悪い人ではない。彼の面倒くささを理解できる女性が現れれば今度はきっと!


 今週は「最近読んだ本の話」を書くことができました。待ちに待ったGW、休みの間に本が読めそうです。最後までお読みくださってありがとうございました。

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