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【障碍者雇用】④その人らしい目標を大事に、畑・ハーブティ・カフェ 就労支援B型「三休」さま~大事にしていること編~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、三休のメンバーさんたちとの関わりについてお伝えしました。

今回は最終回、三休さんが大事にしていることをお伝えします。

活動紹介&職場体験はこちら
インタビュー前編はこちら
インタビュー後編はこちら

【 三休 】
HP :  https://www.facebook.com/sankyu.kyoto/

※障碍(者)の文字について
これからは、障碍と書きますと宣言した理由はこちらの記事から

■三休の大事にしていること



【仕事も居場所も役割がある?】


世古口さんは、
障碍者就労支援B型事業所って、定義があいまい
と、感じているといいます。

仕事にも振り切れるし、居場所としても振り切ることができる。
だから、最初のうちは共存していました。

仕事もやって居場所もやっていた

けれど、結局、
仕事の中に役割ってあって、役割があるから居心地がよくて、居場所になっていく

そう感じはじめます。

いつも休憩でコーヒー入れていて、そこを居場所に感じているとか、
結局やってることに対して感じること
結果として、そうなっていると考えると、仕事の方に重きをおいてよいのかなと、
本当に最近思っています。

そうお話くださいました。


【その人らしい目標を】


三休は「福祉をしっかりしよう」と考えているといいます。

その中には、「就労継続支援」B型事業所なので、就労や就労の継続に向けての支援をしていこう。
メンバーが、こうなりたいっていう姿に近づけるために、という想いが強いです。

アセスメントも、最初2時間半とか3時間しゃべります。
そこから、目標を決めていって、最初の1か月~3か月ぐらいモニタリングをして


スタッフチームで、○○さんは、今どういう状況ですよね。
と話し合い、
どうしていきたいのかという、本人の希望と、そのためにどうしたらいいのかということを考える時間を結構取っています。


今、彼はこういうところを目標としてるから、こういう声かけしたいよね。とか、
ただ、無意識に言っちゃいましたというのは、無しにしよう
と決めているといいます。


世古口さんにはこんな想いもあります。

「僕が福祉を始めたきっかけの自閉症の人も結局、自分で働けるようになりたい。という気持ちがあった。
僕らがやってるのは「農業」じゃなくて、やっぱり「福祉」っていうのは忘れちゃダメだなとなり、福祉を充実させてきました。」


【それぞれの目標~個別支援計画~】


それぞれのメンバーさんたちの、目標を大事にしている三休さんですが、

例えば、
「人に教えられるようになりたい」
っていうことを目標にしている人には、

教えるようになるにはどうしたらいいのかな?
と一緒に考えていきます。


そして、まずは仕事をちゃんと理解しなきゃいけないというのが前提にあり、


自分だけじゃなくて、いろんな人の作業を見なきゃいけないし、指示をしなきゃいけないと、目標を叶える過程が見えてきます。


そうすると、指示の仕方も、ちゃんと説明してやっていかないと伝わらない。
そういう事を、話あっていくといいます。


目標にしていても、
最初は「無理です」と、やらなかった人も、時間をかけてできるようになってきています。


そういうところを意識して、
この人は、今どんな目標を持っていて、その目標に対して、どういうことが出来ているのか、
足りないものがあれば、そこを補うために何を考えたらいいのかを意識しています。



【フクシルのこと】


メンバーから生まれたイベントもあります。


当初は何がしたいって明確でなかったメンバーの方、
三休に来た理由はカフェもあって、おしゃれなところというところからでした。


いろいろ関わって経験を一緒にして行く中で、福祉に興味を抱き始めて、
私も福祉の仕事がしたいという希望をもちます。


個別目標の話をする中で、福祉という分野でどんなことがしたいのかと聞くと、福祉を知ってもらいたい
まずはやっぱり三休のことを知りたい、知ってもらいたいとなりました。


そこから、イベントにしたらどう?となり、スタッフと一緒に、どういう名前にしようかとか、どういう事をしようか、
と考えていきます。

そして、
構成もご自身で考え、福祉を知るラジオ風リアルイベント「フクシル」を開催しました。

福祉に関わる人にいろいろと質問をなげかけ、メンバーさんが福祉を知り、伝える、ということをしています。

ローゼルのビール


【課題】


課題についてもお聞きしました。

「課題だらけなんですけど…笑」
と、世古口さん。


就労に力は入れながらも、就労支援だけにはしたくはないと思ってます。


就労支援だけになると、
支援するスタッフと支援されるメンバーという関係になってしまう
と感じています。


常々思っていることは、緒に農業をする。
一緒に働く中に就労支援っていうのを入れて行く。そうしていたい。
だからこそ、一緒に働くっていうことをずっとやっていますが、課題でもあると感じています。


メンバーそれぞれ色んな想いを持っている人がいる中で、

売り上げを達成しようと伝えて、モチベーションが上がる人もいれば、そうじゃない人もいる。


逆に、ぼちぼちやっていこうかって言って、いやでも働きたいんだけど・・となって、モチベーションが下がることもある。
そこは、この仕事の難しさであるとは感じています。

それでも、
機会を意図的に作りたいし、モチベーションが上がる空気を意図的に作りたい
という思いがあります。

と、想いを語ってくださいました。

バタフライティー

■最後に


最後までありがとうございます!

お電話で訪問のお願いをした時から、世古口さんはパワーみなぎる方でした!
インタビュー前編
でも、今やっていることから、色んなことを創造して、やりたいと感じられる前向きな人柄を紹介しました。
色んな経験をしていて、応援してくれる人がいると、メンバーさんも、やりたいと思っていることを、伝えやすいんじゃないかな?と感じます。

ちなみに、サイボウズって、個人の「やりたい」をとても尊重してくれる会社です。
私が、多様な方が多様なままで交わる社会のために、
(「チームワークあふれる社会を創る」という、サイボウズの理念にも通じると思ってます)

困りごとを抱えている人に、情報が届きやすくなるために、発信することから始めたい。ということも尊重してくれて、とても感謝しています。
「やりたいこと」って、気持ちが疲弊している時は、考えられないけれど、そばで応援してくれる人がいると、前に進んでいけると実感しています。

三休さんの記事は、今回で最後です!

また見てもらえると嬉しいです😊

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