【読書感想】インクルーシブってなぁに?後編
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回に引き続き、「インクルーシブってなぁに?」という本の紹介をしていきます。
今回は3章~ラストまで、関係づくりのお話が中心です。
▼前編はこちら
https://note.com/mocchi_0808/n/n0fc2d9c9b3df
インクルーシブってなぁに?
本は下記から購入できます
https://tokyoplay.thebase.in/items/66891358
■3章:関係づくり、コミュニケーション
3章では、主に関係づくりやコミュニケーションについて書かれています。
・役に立つ質問をする
機能不全のことよりも、その子自身のことを一番に考えることが大事です。
そして、最初に心に留めておいて欲しいのは、
想定される「課題」の革新にいきなり踏み込まないこと。とあります。
最初は、親しみを込めた、歓迎の気持ちを示す質問をすることが大事なようです。
そうすることで、機能不全にとらわれていないと相手に思ってもらえます。
そして、
本当のプロ意識はすべてを知っていることではなく、よい問いかけをすることで発揮される。
と書かれています。
・コミュニケーション
①相手の理解できる方法で
すでにあらゆる方法を取っていると思います。
ウインクをしたり、微笑んだり、得意な表情でひきつけたり、
相手が手話や筆談、ジェスチャーが必要な場合もあります。
相手の理解できる方法を探しましょう。
②コミュニケーションは一方通行ではない
大切なのは、本人の声に耳を傾けること。
どんな手段でコミュニケーションするとしても、注意深くそばにいること。
そして、話さないかもしれないが、その子が示した行動には、何か意味があるのかもしれないと考えることが大事です。
・良いリスクと悪いリスク
詳細な計画づくりが必要かつ正しかったとしても、それは、大きな目的を実現させるための手段でしかないことを忘れないようにする。
その子と周囲の子の安全をまもり、楽しめるようにすることが大事です。
私たちは、日増しに危険を避けようとする社会に生きています。
子どもと関わる仕事では、危険を管理することよりも、危険を取り除くことの方が目的になってしまうことが良くあります。
でも、この本では、
「遊びの中には絶対に危険の要素が含まれるべき」
とかかれています。
最大の「危険」は過保護になること。
・子どもファースト
どうしたら、○○さんが、この活動に参加できるのか。
こう考えるのをやめてもらいたい。
と、この本ではいっています。
それは、本当のインクルーシブは、
子どもにあわせて環境の方を整えていくことだからのようです。
全ての人にとって適切でなければと考えると、
もし障碍のある子が一緒にできないならするべきではない。
という気持ちになってしまうので、
みんなが常に同じことをするのが、インクルーシブなのではない。
活動の中に選択肢があり、活動自体も選ぶことができる状態が望ましい。
そう書かれていて、納得しました。
■4章:子どもたちに出会えない
少しずつ変化しているとはいえ、障碍のある子をもつ多くの家庭は、子どもが当たり前のように自分の行きたいところに行けるとは思っていません。
・壁になるもの
今に至るまで専門的なサービスを求めて戦い、
それが生命線であることに気づいた保護者が、
何の変哲もないサービスに殺到しないのは当然です。
一度いやな思いをした保護者は、自分も子どもも失望させられるようなものには、二度と飛びつかないでしょう。
・出会えていない子どもたちとつながる
理想を言えば、自分や担当の人が障碍のある子やその家族に会いにいき、何を提供できるのか伝え、どんな場所なのかを見に来てもらうこと。
そして、信頼関係を築くことが大事です。
・友人関係を円滑にする
障碍のある子の多くは、学校以外では、家族かお金を払ってきてくれている人としか過ごせていない現実があります。
どんな環境であっても、子どもの友情が芽生える可能性を見出し、育んでいくことです。
そうした経験は、子どもにとって、単に「友達ができた」というだけでなく、「自分にも友達が作れるんだ」と考えられることにつながり、将来的にもその子にとっての大きな心の支えになります。
■感想
この記事で紹介した3章以降は、
主に、インクルーシブな居場所をつくっている人向けの内容でした。
ただ、大事にしたいことや考え方は、
例えば障碍者雇用も含めて、多様な人と接する時に役立つ考えだなって感じました。
今まで行ってきた、居場所の方、障碍者雇用をしているところ、
色んなところで実践されていることばかりで、本当に行けて良かったところばかりだったなと振り返ることも出来ました。
■最後に
最後までありがとうございました!
インクルーシブって、人に伝えるために言葉にするのが難しいなって思っていました。
サイボウズも多様はすでにある、私もあなたも多様な人。という考え方なのですが、
そういえば、学生時代の席替えでも黒板が見えづらい人は前の方の席だったり、していました。
今は音に敏感な人や、人に囲まれているのが苦手な人、
色んな個性が知られてきた段階なのかもしれないなって、本を読んでいて思いました。
次回は、この本を翻訳された、TOKYO PLAYの代表嶋村さんに、活動や、想いをお聴きしてきたので、お伝えします。
また見てもらえると嬉しいです😊
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