仙台に文具メーカーが集結!「杜の文具博」に行ってきた
宮城県・仙台市で2023年10月7〜9日の3日間にわたって行われた文具イベント、「杜の文具博」に行ってきた。東北エリアを中心に展開する、文具・事務用品の販売、卸メーカーが協力した、初開催のイベントである。
国内の文具・雑貨メーカーが出店し、仙台市ならではのモチーフを使った限定文具やメーカー先行販売など、注目のアイテムがそろった展示・販売イベント。今回は購入品を中心に感想を書いてみた。
杜の文具博で購入したもの5つ
今回購入したものは5つ。私にしてはおとなしい買い物だった。マップ番号順で紹介している。
①わたしのいろ|シヤチハタ
最初に紹介するのは、シヤチハタの朱肉「わたしのいろ」だ。複数の色を織り交ぜ、押すたびに印影が変わるのが特長。
現在、「ちきゅう」と第一弾で販売されたカラーは取り扱いがないのだが、杜の文具博で限定販売された。今回、私は「つばき」を購入してみた。
ふたを開けると、椿を思わせるような鮮やかな朱色や黄色などの色が広がる。
一度にたくさんの色とモチーフを押してみたいので、今回はクリアスタンプを使ってみた。
実際に押してみたもの。和をモチーフにした色が重なり、上品で美しい発色。
朱肉は単色のイメージがあったが、「わたしのいろ」は押すたびに、さまざまな表情を見せてくれる。使うたびにワクワクするアイテムだ。
▼こちらは一部取り扱いのある「第二弾」のカラー。
② TwinkleTwinkleマスキングテープ 3巻セット|ワールドクラフト
次に紹介するのは、ワールドクラフトの「TwinkleTwinkleマスキングテープ 3巻セット」。仙台市ならではのモチーフと、ワールドクラフトお得意の箔押しを組み合わせたデザインが素敵。
上から、「仙台駅ステンドグラス『杜の讃歌』」、「仙台七夕まつり」、「SENDAI光のページェント」をイメージしたデザイン。各種リンク先は、公式サイトになっており、デザインの元になった場所やイベントの写真が見られる。
おしゃれなデザインでありながら各種モチーフがわかりやすく、センスの良いご当地アイテムとして、手紙や手帳デコにたくさん使いたい。
③COFFRET(コフレ)|キングジム
2023年10月6日(金)に新発売となった、キングジムのフィルムシール「COFFRET(コフレ)」。コスメパレットをモチーフにしたパッケージに、貼って剥がせるPET素材のシールが何種類か収められている。
形が5種類、パレットカラーが4種類あり、「シフォンイエロー」などコスメのような名称がついている。その上、形ごとにフィルムシールのカラーが違う。20種類もあるので、思わず迷ってしまいそうだ。
今回は、トライアングルモチーフの「ピンクフロート」を選んでみた。
パレットのふたを開けるようにパッケージを開けると、ドローイングやゴールド箔など、心ときめく色の洪水が広がる。
スケジュール帳に貼ってみた。貼って剥がせるので、自由に配置を決めやすい。手帳デコはもちろん、メッセージカード作りやラッピングなど、貼るだけで洒落たアイテムが完成できる。
▼公式サイトはこちら。
④カクノチョイス|パイロット
パイロットの万年筆「kakuno(カクノ)」を、好きなキャップ、軸、インクで組み合わせられる「カクノチョイス」。
私はキャップをライトグリーン、軸をホワイトにしてみた。既存の製品にはない色の組み合わせで、仙台の郷土料理「ずんだもち」を意識している。
こちらのペン先はカクノチョイス限定のデザイン。目がハートになった笑顔に、こちらも思わずにっこり。字幅はF(細字)のみとなっている。
インクはパイロットの万年筆インク、「iroshizuku<色彩雫>」のカートリッジから1本選べる。今回は明るい水色の天色をチョイス。
カクノはお手頃な値段で、安定した書き心地が楽しめる万年筆。万年筆初心者さんが初めて手にする1本におすすめだ。
⑤NO.8 もちずりの涙 ラメ入り|Pentonote
最後に紹介するのは、福島県にある、文房具のお店 Pentonote(ペントノート)のオリジナルインク、「LETTERS FROM FUKUSHIMA NO.8 もちずりの涙 ラメ入り」だ。
福島の風景をインクや万年筆に仕立てた「LETTERS FROM FUKUSHIMA」。このインクは、福島県東部の地、信夫文知摺に伝わる悲恋がモチーフになっている。
くすんだ桃色に水色のラメがキラリ。忍ぶ恋に心乱され、はらりと流れる涙のようである。奥ゆかしさの中にある物語に引き込まれるインクだ。
▼公式オンラインショップはこちら。
前売りチケット特典
「杜の文具博」は、前売りチケットを購入すると特典がもらえる。また、3日間、日替わりで特典が変わるのだ。上の写真は初日の10月7日分になる。
クリアホルダー
ポストカード(初日来場限定)
ステッカー(初日来場限定)
ボールペン(10月7日は三菱鉛筆の「ユニボールワン」)
と豪華な組み合わせ。「杜の都仙台」を思わせるグリーンを使ったロゴ、消しゴムはんこで作ったような文具モチーフが普段使いしやすいデザインとなっている。
重ね捺しスタンプラリーが楽しい
会場内ではスタンプラリーも行われていた。“1枚の用紙に1つのスタンプを捺す”通常のスタンプラリーとは一味違う。今回採用されていた「重ね捺しスタンプラリー」は、版画のようにモチーフやカラー違いのスタンプを重ねることで、1枚の作品ができるのだ。
捺すたびに、だんだん絵ができ上がっていく様子はワクワクする。できたスタンプラリーは、協力企業であるオフィスベンダーの文具店、「文具の杜」で割引特典として使えるのもうれしい。
初回イベントならではの課題も
杜の文具博は、今回が初めての開催。色々課題も感じるイベントだった。個人的に感じた課題は、会場の広さや実働レジ数に対して、来場人数が集中する時間帯があったことだと思う。
また、長く続いた行動制限解除後のイベントということもあり、参加者のイベントに対するギャップも感じた。行動制限前、仙台開催のイベントは混雑がつきものだったが、久しぶりのイベント参加で予想以上の人混みに驚いた方もいるだろう。
開催者側にできるだけの対策をしてもらうのが好ましいが、お客さん側にだって心構えが必要なはずだ。互いに思いやれたらいいな、と感じた。
具体的な意見等はアンケート(重ね捺しスタンプラリーの用紙、裏面のQRコード)で提出してみた。主催者に直接届くので気になる方は提出してみるといいと思う。感謝の言葉も一緒に伝えられる。
ちなみに、接客等は気持ちの良いものだった。お客さん側の質問に真摯に答え、トラブルの状況を正直に伝えている。接客力とイベント開催の手腕は別物なので、恐縮しないでほしい。
杜の都で文具の杜の奥深くまで誘って
たくさんの文具メーカーさんを呼べるのは、主催者の方々がこれまでの縁をを繋いできてくれたからこそ。老若男女が楽しめるように、おもしろい文具からおしゃれな文具まで、幅広いアイテムをそろえてくれたこともうれしい。
また次回も開催して、仙台の地で文具の杜の奥深くまで誘って欲しい、そう願わずにはいられないのだ。
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▼こちらはスークカンパニー主催の「SENDAI文具の博覧会」に行ってきたときのレポートです。
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