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はじめての車椅子で新幹線移動

予約編

高齢の両親とともに
地方から東京駅まで新幹線で移動することになった。

最初にそのことを思い描いた時、
すごい大ミッションだと大きなため息が出た。
私にやり通せるかな。

とりあえず、車椅子がいる。
この移動は引っ越しのため、レンタルの返却ができない。
購入するか? 
(まだ将来の実生活で使うかどうか決まっていない)

これは、どうしたものか、また頭の中くるくると延々考えて
どうにか車椅子の貸し出しをつないで予約までこぎつけた体験を書いたものです。
みなさんの参考になりましたら。 

コロナ禍終わり頃
2022年後半の話です。


まずは、いろいろネットで検索しました。


介護タクシーは、それはそれはたくさんあって迷うほど。
その中で、きちんとしたサイトで、Web上で申し込める
サポートタクシーがいいな、と思いブックマーク。
降車駅の東京駅のホームまで出迎えてくれると書いてあったので。

乗車駅での車椅子対応は、
地元である両親の方で申し込んでおくと言われたのでほっておいた。

いよいよ、日にちが迫り、新幹線のチケットの予約をしたところで
サポートタクシーのホームページから申し込み。
電話でなくて、こうしてWebで申し込めるのが楽チン。
しかし・・・
申し込みの最後の方で、「車椅子の有・無」という欄。
「無」を選ぶとその下に
弊社は介護タクシーではないため、車椅子の貸し出しを行っておりません
がーん。
マイ車椅子を持参の方限定か。

もうここから頭打ち。

他の介護タクシーを検索して調べてみたが、
私設の救急車のようなものであったり、種類が多すぎて
どれが今回の旅に適してるのかわからない。
とても大切なミッションのため、慎重になり決めることができなかった。
そこで、行政のサイトから
車椅子で外出をサポートする公的なホームページにたどり着いた。
そこへメールで問い合わせするも、一般的な幅の広い回答しか得られず。
どこの業者がオススメなど、公的機関は言えないのかもしれない。
直に窓口に相談に行けば、もう少し話を聞きます
とのこと。
かつて別の相談で、ケア24の窓口へ赴いたものの、
答えはパンフレットを数枚渡されただけの提案、という経験から
ような経過になりそうと予感。

その後、時間が経ち、
たまたま両親が今後お世話になる介護の方と話すタイミングあり
そちらがよく利用されてる、個人経営の介護タクシーを紹介いただいた。
東京駅からの介護タクシーの予約はこうしてようやくどうにかできた。
しかし、当初思っていた、東京駅ホームの出迎えはなく
丸の内南口改札の外の車椅子専用待合室での待ち合わせとなった。

だから、JR東京駅構内の車椅子の貸し出しの予約をどうにかしなくては。
駅員さんにホームに立って出迎えてもらいたい。

自分なりにJRのサイトをみつけ
ここへ電話しようかな・・・とアタリをつけていたところ、
ひょんなことから、個人ブログか知恵袋の回答で良い知恵を見つける
それは「車椅子の貸し出しは乗り込んだ駅の駅員が降車駅の方へ
連絡する」
というもの。
そうか、新幹線だから、遠方ではなれた駅だけれど、
通常の電車の場合、乗り込んだ駅から何車両目に乗っていて
どこ駅で降りると連携してる、と思いおこす。

そこで見つけていたJRのサイトには電話をせずに、
両親へ連絡。
乗り込む方は、自分で予約申し込めると言っていたので
東京駅で降りる件も同時に頼んでほしいと頼んだ。

しかし、結局、両親は、自分たちでは力及ばず
どうしようもなかったらしく、

こちらも両親が日頃お世話になっている身近の介護専門者さんからお知恵を借りて
車椅子の貸し出し付きの介護タクシーでのつなぎ方を教わった。
車椅子の貸し出し付きの介護タクシーで新幹線乗り場の改札まで
たどり着く。改札からは、JR乗車駅の車椅子の貸し出しで新幹線の座席まで
たどり着くという方法。
JR乗車駅の車椅子の貸し出しの申し込みは、「JRお出かけネット」
の電話で。こちらで下車する東京駅の方の車椅子の貸し出し申し込みも
同時にできた。

しかし、新幹線の切符の発売日前で、予約の状態であったのでダメで
しっかり紙の切符を購入した後、改めて電話。
その電話は、あくまで申し込みだけで
実際の予約は、後日、乗車駅の担当さんより非通知で電話があると
言われた。その日のうちに非通知の電話があり、
発車時刻の20分前までに、改札窓口に声をかけてくださいとのこと。
その担当者が当日に乗車後、
降車駅へ引き継ぎをするというシステムだと説明されました。

みなさん、トイレはどうされているのかなぁ。
新幹線の車内は、車椅子なし
揺れの中、トイレまで行くしかなく
乗車前や、降車後のタイミングで行くとなると、
どうしても駅員さんに待っていてもらうことになる。
安全を考慮すると、駅員さんに待っていてもらってする方がいいのか。

ここまでは、予約のお話でしたが

ここから、実際の体験を終えての感想。

あれこれ心配は尽きないものでしたが
やってみると、それぞれの介護タクシー、JRの駅員の方々、それぞれが
専門のプロで、どこも滞りなく新幹線移動は済みました。

心配していた両親のトイレも
意外と新幹線の車内で杖を使って歩いて行ったり、
待ち合わせの車椅子専用待合にも大きなトイレがあり
一度もトイレで困ることはありませんでした。

ここ何年かで一番のミッションでしたが
プロにお願いしたことで、
何も困ることはおこりませんでした。
そして、計画に盛り込んではなかったけれど、
両親の年の功というものも大いに力になりました。
みくびってはいけませんな。


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