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📚読書記録 2022年10月《12冊》

10月の読書記録。先月も12冊と比較的ハイペースな読書量だった。
文庫を持ち歩いて、通勤時に読むようになったのも大きいかな。

近年の本屋大賞ノミネート作品もいくつか読んだが、どの作品も非常に良い作品だった。

今月読んだ本の感想抜粋

まちの小さな新聞屋が地域に100年必要とされる企業への挑戦(水谷英郎)

Kindle Unlimitedで見つけて何気なく読み始めた本だったけど、非常に面白い内容で一気読みした。
まちの新聞屋さんとは思えないほど多岐にわたる事業をどんどん生み出し、また地域と共生しながら従業員のやりがいを引き出す取り組みは企業の大小問わず、学べるところがある。
「地域で子供を育て、いつかその子供たちが支える側に回る」という循環ができれば、持続可能な地域を創り出し、ひいては自社の存続にもつながる、という考え方は地域に根付いている企業ほど持っておかなければならない考え方だと思った。


テクノロジーが 予測する未来(伊藤穣一)

先月の『世界2.0』に続き、web3/メタバース/NFTあたりのインプットのために読んでみた。この手の話をしているのは関係者による布教だとまだ半分くらい思っているけど、そろそろ理解を深めたいと思っていた領域でもある。やってみないとわからないことも多いし、知らないことがデメリットになるかもしれないので、少しずつ手を出してみようかな。

個人的には、コミュニティトークンとしてのNFTや、DAOによるつながりには関心ある。地域貢献が価値を生み、それが新たな地域貢献につながる、といった流れも生み出せるような気はするんだけど、まだまだ勉強不足。年内くらいは引き続きインプットを重視の勉強を継続しようと思う。


線は、僕を描く(砥上裕將)

10月に読んだ文学系3作品はどれも良い作品で、それぞれ書評できそうだけど、ちょうど今映画が公開されているこの作品についてここでは書くことにする。

深い孤独の中にあり、真っ白な世界にいた主人公が水墨画を通じて他人とつながり自分の行く道を定めていく過程は、まさに「線は、僕を描く」というタイトルを初めから最後まで感じさせてくれるストーリー展開だった。

作者は水墨画家らしいが、まさに目の前で作品や技巧を見ているかのような表現はこれまで見た小説の中でも非常に絵が浮かびやすい文章だった。あまりなじみのない世界ではあるが難解ではなく、ストーリー展開と水墨の本質がリンクし、登場する画家たちの個性もあって、水墨画に興味を持たせられた。水墨画といえば雪舟のようなものだと思い込んでいたが、Googleで検索しただけでもウルトラマンを描いたものなどもあって、思ったよりも自由な感じ。展覧会とか行ってみたい。

映画版はトレーラーやキャストをみると、映画独自の設定やキャラ付けがあって、かなりアレンジされてる感がある。小説の世界観がかなり好みだったのでイメージを崩したくない。観るかどうか迷っている。


22年10月に読んだ本まとめ

Notionのデータベース機能で管理

《ビジネス・ノウハウ系》4冊
「ない仕事」の作り方/ウェルビーイングを実現するスマートモビリティ
/まちの小さな新聞屋が地域に100年必要とされる企業への挑戦/テクノロジーが予測する未来

《ミステリなど》5冊
早朝始発の殺風景/空白小説/叙述トリック短編集/むかしむかしあるところに、死体がありました/Jミステリー2022 FALL

《文学/エッセイなど》3冊
流浪の月/ひと/線は、僕を描く

リンクを張ったものはnoteで記事化したもの

個別の感想はブクログにも投稿。

11月に読みたい本

引き続き、文学系は本屋大賞ノミネート作品を中心に読もうかなと思っている。早見和真の『店長がバカすぎて』はすでにスタンバイ。
あと、noteの「#読書の秋2022 コンテスト」対象作品もいくつか読んでみようかなと思っている。

今月は遠出する機会が何度かありそうなので、その移動の時に読む時間がとれそう。今年に入ってからの冊数が90冊なので、11月中に100冊超えらえるといいな。

以上

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