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ナンバーワンの条件

1位の称号を得られる人間は一人しかいない。

「ナンバーワン」はそれ自体がオンリーワンであり、それはすなわち唯一無二の存在。


舞台は野球。

野球といえば、、何を思い浮かべますか?


私個人的にはやはりファンを最も魅了するものは、昔も今も「ホームラン」だと思っている。

「1位と2位では全然違うということなんですよ。ナンバーワンになれば、またそこにいたいと強く思うようになる」

球界を、世界を代表するホームランキング王貞治さんの言葉。

現在も破られることのない記録、ホームラン通算868本の世界記録保持者である。


「1本打ったらもう一本、22年間それをずっと追い続けてきたのは良かったかな。僕はホームランに対して常にハングリーでいられたと思うんだよ…
-でもね、756本(当時の世界記録)を超えてからは、なんでもっと野球に対する姿勢を貫けなかったかなと言う思いがあるんだよ…」


王はホームランを打ち、ベースを回る、そしてホームベースを踏んで得点を決めたその瞬間にそのホームランのことを忘れる。

彼の「満足」はとても私では判断できないような高みにある。世界一をとってなお、こんな言葉が出てくるのだから。


「フェンスを越えても納得できないものもある。もっと強くもっと遠くにとずっと考えていました。結果そのものより、質を求めたいたんです。」

目に見える【記録】の話ではない。プロとしての【見せ方】や【姿勢】、【ハングリーさ】がずば抜けている。

「人や物に対するハングリーさには限界があると思うんですよ。ただ数字や野球、バッティングという物に対しては無限なんです。終わりがないんです。」

80歳になった今でもホームランを打ちにいきそうな言葉だ。


同時に756本を打った後の自分を現役を退いて40年経つ今でも、悔いるような発言に本当に驚いた。

「自分としては残念だよ。達成感に浸ったと、そう思われるのが嫌だね。もうちょっとやりようがあったかなと思うし、そうしたらもっと野球ができて1000本行けたかなという思いもある。だって一度しかない人生だから、とことんやりたいじゃないか。」(出典:Number 1000号『ナンバー1の条件』)


世界一をとる人間の考え方、目線がすごい場所にある。自分の甘さを痛感する。

ナンバーワンをとった人間はそのポジションが気持ち良すぎて他に甘んじることが許せない。

王さんだけではなく、常にトップに君臨する人間はその想いが突き抜けているのかもしれない。


よし、まずはトップをとってみよう。その景色を見たら、もうそこ以外の景色を見ている自分を許せなくなるかもしれない。


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