続 50代からの女性のキャリア開発
50代以上の方のキャリアを考えるイベント「躍動シニア大集合秋まつり」にて、女性のキャリア開発セッションをチームで担当しました。
50代以上の女性達が社会に出た1990年代前半より以前は、「男性が主体の社会に、アシスタント職以外の女性も本格的に参入して職場が混乱した」時代でした。
私自身も、新卒で入社した会社では、「女性がポジションを得るには、男性の3倍働いて実績を出す必要がある」等とよく言われたものです。実際に最初の昇格では、男性は無条件に昇格するが、女性は一握りしかできませんでした。
これは、衝撃の体験でした。
なぜなら、「実績の有無にかかわらず、男性は全員昇格する」ことを目にしたからです。そこで、一気に女性達のモチベーションが下がり、実力を認めてもらえる環境への転職が続くことになります。
その後も、どの仕事先でもコンフリクトは常にありました。会議で意見を言うと、年配の男性たちの顔が一斉に曇る、営業で訪問した取引先に「男性担当はいないのか」と言われるなどです。葛藤は続くものの、頭の片隅に「次の世代のために道を切り拓く」思いがあったように思います。そもそも、長女気質、新しいモノ好きなので「どうやってここを突破するか」を考えるのは嫌いではありません。
イベントでゲストのお話をお聞きして、当時の自分たち世代の仕事ぶりを振り返ることができました。
変化の大きな時代に、女性が働く場を開拓してきた世代。その強みや想いを活かして、これから何ができるでしょうか?一歩踏み出すことに躊躇があるとしたら、ブレーキを外すにはどうしたらいいのでしょうか。
イベントでは「スモールステップ」がキーワードとして挙げられていました。
研修やキャリア面談の中でも、お伝えしています。