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続 働かない50代にならない方法

企業側から、課題としてよく挙げられる「モチベーションが上がりにくくなる世代」という認識は、個人の方から、課題として良く挙げられる「居場所がなくなる」という課題とセットであることを実感します。

つまり、企業から見ると、現在のようにミドルシニア世代が大勢働き続ける時代が初めての体験であるために、対処法の準備が追い付かなかったということではないでしょうか。従来考えられていた「キャリア」である、管理職として昇進していき、退職後の再雇用制度はあるけれど、管理職以外の方のキャリア形成や、長期間働き続けるキャリア形成についてはまだこれからかもしれません。

これらを個人の方から見ると、ロールモデルが不在でポジションもなくなり、居場所がなくなったように感じるために、貢献できていない、成長を感じられないという気持ちが大きくなり、モチベーションが下がるという仕組みです。もちろん、その間に、企業側のビジネスモデルの変化や、個人側の体調の変化や取巻く家族の環境の変化などが絡み合っています。

言い換えると、従来のミドルシニア世代と異なるキャリアパスを歩むことになるため、企業も個人も、新しい環境や働き方を創造していく必要があるということですね。


NPO法人のボランティアとしての活動や、勉強会でお会いする方、有料のキャリア相談や企業内キャリアコンサルティングをご利用されるミドルシニアの方は、真剣に新しいキャリアに向かっていらっしゃいます。個別にお話を伺うと、気づいていない新しいキャリアの可能性や、企業内で培った市場価値があるスキルがどの方にもおありです。働かないおじさんやおばさんは、存在せず、働く場をまだ創造できていない社会全体の課題でもあると毎回実感しています。


まだ、ということは、これからいくらでも創造できる機会があるということですね。

チームでミドルシニア向けのキャリア開発に取り組んでいます。