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報酬と、自由な生活維持の間のジレンマ

非正規社員から正社員を目指す方や、フリーランスから会社員復帰を目指す方の相談で多い内容の一つに、「収入は確保したいが、プライベートの時間も確保したいので踏み切れない」というものがあります。つまり、会社員として毎月安定した給与が入る生活を希望しているが、長時間の拘束がなく、自由な働き方を選びたいというものです。

どの就業形態もメリット・デメリットがありますよね。

けれども、忘れがちなのは、会社員に戻る際には企業の事業継続を担う責任も伴うということです。そもそも、その企業の事業への関心やビジョン・ミッションへの共感はあるのかも、確かめておきたいものです。深堀りすると、現職で報酬が上がらないことや、今の業務では同じことの繰り返しで成長が見込めないこと、あるいは家庭も仕事も抱えすぎて余裕がないこと、等が本当の問題なのかもしれません。まずは現在の状況で改善できないか確認してみてもよいですね。

また、会社員に戻ると長時間拘束されるというのも、今の時代は必ずしもそうとはかぎりません。副業可能であったり、フレックス制度やリモートワーク導入の環境も増えています。ただし、自由度が高い働き方には、業務の進め方を工夫したり、周囲に働き方を交渉する力も求められます。周囲の誰もがそれらを実行している環境ともいえるからです。

最近では、資産運用やスキルのシェア等で、本業とは異なる収入を得る方も少なくありません。一つの組織での仕事や、一つの職種での仕事にこだわらず、収入確保の方法を広く考えてみてもいいのかもしれません。そう考えてみると、グッと視野も広がりますね。


企業内でのキャリアコンサルティングや、個人の方向けキャリア相談では、多角的な視点でアドバイスを行っています。


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