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無意識バイアスと、若手・女性管理職登用の関係

最近聴講したセミナーで印象に残った話が2つありました。
「会議では目立つ人しか発言しないため、その他の人は発言しなくなる」
「新しい制度利用は管理職が事例を示すと、広まりやすい」、という話です。

前者は、スムーズに物事を進めるために役職者や実績者の意見が重宝され、それが慣習となってしまうという事例でした。もしかすると司会者は良かれと思ってやっているのかもしれませんし、慣習だからと疑問をもっていなかったのかもしれません。けれども、その他のメンバーにとってみると、「意見が活用されない」「発言の場もない」というのは、モチベーションが下がる大きな要因です。若手、女性等、発言権がないメンバーが離脱していく背景の一つにもなっているのでしょう。

後者は、男性育休取得や、初めての女性登用や若手登用の事例です。
「管理職がまず育休を取得する」「役職者がまず、女性や若手の登用を実現する」というものです。上司が取得できるのであれば、自分もできる他部署で実現できたのであれば、自分の部署でも登用できると、広がりやすくなりますね。

シニアはITに弱い?
女性はサポート職が向いている?
…など、個人によって志向性や能力は違うのに、今まで自分が関わった方の経験だけで判断する傾向はないでしょうか?

従来の慣習に縛られた無意識の偏見がないかどうか、その方をあるカテゴリーで判断せずに、個人個人の能力や志向を確認しているか、意識したいですね。