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SDGsとの付き合い方、衛生と貧困

13億人のトイレ」の著者の佐藤大介さんのお話を、大学院の講義の中でお聴きする機会がありました。日本では欧米のニュースがメインとなってしまう海外情報の中でインド事情を知ってもらおうと工夫して発信されていたというお話が印象的でした。

ただ、書籍を読んだ際には、女性としては向き合うことが辛い箇所があったことも事実です。インドでは、まだ屋外排泄の家庭も多く、排泄のために外出する女性や子供が襲われることもある、という内容もあったからです。

衛生だと言われる日本に住んでいても、貧困、暴力等の問題は存在しています。例えば、生理用品が買えない女性たちの存在が話題となり、学校等で生理用品をトイレに設置する動きが出ています。そのような事実を、他国の事例を見ることで考えさせられたということなのでしょう。

NHKクローズアップ現代より


書籍の後半では、それらの課題を解決するベンチャー企業の事業が紹介されています。一歩行動を起こすことの大切さを、考えさせられる書籍でした。



参考:「最下層カースト」を排泄物処理から解放する“トイレ清掃ロボット”が誕生 | クーリエ・ジャポン 


水・衛生分野に特化して活動してきた国際NGO ウォーターエイドジャパン