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研修がダイバーシティを遅らせる?

昨年末のGEWELオープンフォーラムにて、俳優・一般社団法人Get in touch 代表の東ちづるさんが、「まぜこぜ」という場を使って、ダイバーシティを説明されていました。多様な方と一緒にいるだけでなく、一緒にいる時間・空間・仲間(人間関係)を増やすことが大切だということなのです。


研究の中でも「多様な人種と一緒に働いた経験」「メンターとしてかかわった経験」「自主的にセミナーに参加した経験」等がダイバーシティの推進に寄与し、強制的に参加したダイバーシティ研修は効果が薄いことが示されています。「まぜこぜ」な時間・空間・人間関係は、体感として影響を与えていくのでしょう。

一方で、「こうしないと罰則ですよ」「管理職はこうすべきですよ」というアプローチでは、効果が薄いというのは興味深く、言えば言うほど、嫌悪感や偏見が育ってしまうリスクがあるのだと考えさせられます。


まぜこぜの世界に身を置き、他者との違いを受け入れるということを体感できる場が、今こそ求められているのかもしれません。


参考:『人材育成・人事の教科書』ハーバード・ビジネス・レビュー