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50代からの女性のキャリア開発、人脈・コミュニティ

男女雇用均等法世代が定年を迎える時期となり、ミドルシニア女性の定年後のキャリア開発も注目されています。

15年、20年ある今後のキャリア

70歳まで雇用延長の動きがある中、「15年、20年ある今後のキャリア」を考えるようになった方も多いことでしょう。
実際に個人の方のキャリア相談では、「できるだけ働き続けたい」「新しいことに挑戦したい」等と前向きなご相談も増えています。
一方で、「社内では挑戦のチャンスがない」と感じている方も少なくありません。ミドルシニア世代は、職場の中では「後進に業務を譲る」「若手の指導を任される」立場でもあるからです。
かつてのように、新たな経験や知識を身に付けて成長感を感じることや、現場のコアメンバーの一人としてプロジェクトを推進して「成長している実感」を感じるような仕事が、職場では回ってこないことがあるのです。

仕事が回ってこなくなった時の対処法

そのような時におススメしているのは、周囲の人脈・コミュニティを見直すことです。他部署の方や取引先、社外の趣味や勉強会で関わる方の中に、今興味ある仕事のことで情報を持っている方はいらっしゃらないでしょうか。あるいは、挑戦したい仕事に既についていて、見本となりそうな方はいないでしょうか。

人脈やコミュニティは2種類あり、同じ職場の人や家族のように強いつながりと、趣味や勉強会で関わる方のような弱いつながりがあります。
新たな挑戦の際には、弱いつながりを広げることで、将来的に自分がやりたい仕事や活動を行っているキーパーソンにつながることが良くあります。
弱いつながりでは、まだ知らない人同士の集まりのため、自分を知ってもらうためにお互いに話をする必要があります。その結果、客観的にお互いを観察することとなり、「あなたのやりたいことをすでにやっている方がいるよ」「こんなコミュニティに参加してみたらどうか」等と情報が入りやすくなるのです。利害関係がない人たちとのつながりの効果なんですよね。
その結果、新たな仕事や活動の機会につながっていくことがあります。

自分から行動を起こしたほうが良い理由

ポイントは、自分がやりたいと思っている仕事や活動に関連する人やコミュニティに入っていくこと。そして、やりたいことは発信していくこと。コミュニティ内では自分も人と人を繋ぐ役割を担うことです。

50代になると、新たな場に入っていくことへの躊躇もあるかもしれません。けれども、こちらから活動を進めていく必要があります。
ミドルシニア世代は、黙っていると周囲からからは「ベテラン過ぎて声をかけにくい」と距離を置かれることもあり、新たな声がかかりにくいからです。

研修や個別のキャリア相談では具体的にお伝えしています。