コロナ禍と、スキルシェアのこと

今までと働き方を変化せざるを得なくなったこの一年。業界や職種によっては極端に仕事が減って、新たな仕事獲得や転職等を考える方も増えているようです。そのような中でも、私自身が実践していたことは、スキルや知見を他の方に引き継ぐこと、シェアすることです。


個人で働く立場では、スキルや知見を他者にシェアすることは、仕事を周囲に渡すこととなり、自分の仕事が減るリスクにもなるかもしれません。けれども、長期的に考えると、自分が仕事ができない状態になった時にも代理をお願いできるし、渡したことで自分は他の領域にシフトでき、回り巡って世の中にお役に立てるのではないでしょうか。何より、人に伝えるためには自分のスキルや知見を整理し、伝えるノウハウが必要で、それらのスキルが磨かれます。


そのように考えたのは、これまで接してきた起業家やフリーランスの方々に、私もシェアされてきたことが多々あるからです。その方が、次に進むため、あるいは、引退するためにであったり、やる気がある人を後押しすることがやりがいにつながるからであったりと、相手の方の背景があったのです。大切なスキルや知見をシェアしていただけたことで、私自身も成長することができました。


“部屋の中を片付けないで、新しいインテリアをいれ続けたら、さらに居心地が悪くなるだけでは?”と、ある方に言われたことがあります。何かが減ったり、なくなることで新しいものが入りやすくなるもの。


このような時期だからこそ、スキルや知見を整理して、必要な方にシェアしてみてはどうでしょうか。次に進みたいことも考えながら。