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「ヒトノカタチ」

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これは「ヒト」と「ヒトノカタチ」をした物との日常のストーリー…… 地球に似た惑星上で、あえて20~21世紀の文化を再現して生活している世界の中で、そんな世界を支えているアンドロ…
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#アンドロイド

「ヒトノカタチ」STORY-26:それぞれの付き合い

---ある日のドロイドショップ「からくりBOX」にて
「さて、今日はルリさんとパートナーのフィーナさんが来店予約してるからの」
朝礼でカイ店長がメンバーに話をしている。
「フィーナさん、確かオーバーホールの依頼でしたよね」
「そうじゃな、オーバーホール自体は専門の整備工場に任せるが、前点検はうちがやって見積りを出すからの。ルーク君、今回は任せるぞ。ルリさんとこの子はうちの中では一番知っているからな

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「ヒトノカタチ」STORY-25:Shooting

---フジヨシダ署内にて
「さて、今日も平和に終わりそうだよな」
「そうですね、午後が終わればですね」
昼休み、レイアとさくらが食事を終わらせて他愛のない話をしている。
「そういえばそろそろ射撃競技会の時期ですね。調子はどうですか?」
「ああ、あんたのおかげで順調だな。今回も期待できるよ」
そんなやり取りをしていると、さくらが何かに気づいたようなそぶりを見せる。
「司令です。惑星宙域で全宇宙指名手

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「ヒトノカタチ」STORY-18:転校生(前編)

---フジ学園高等部1年B組の教室、授業前、みんなが昨日までなかった空いている机に気づき話している。
「(別にうちのクラス死んでないよね…)」
「(まあ、普通に考えて転校生だろうけど)」
そんなひそひそ話をしていると先生が入ってくる。

「おはようございます」
先生が挨拶をすると生徒も答える。
「早速ですが転校生を紹介します」
担任のさくら先生がそう言って金髪の女の子を教室の中に入れる。教室内にざ

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「ヒトノカタチ」STORY-19:転校生(後編)

前編

---当日、フジヨシダ市役所にて
「よろしくお願いします」
市役所の担当、麻衣が挨拶をする。

「おう麻衣ちゃん、毎度のことながら乗り気ではないが、今回もよろしくな」
カイ店長が挨拶もそこそこに話に入る。お互いに資料に目を通しながら話していく。
「とりあえず供給できそうなのはこの辺だな。VS社の標準モデルだが……」
「まあVS社でも標準モデルなら扱いやすいですし、それでいいんじゃないですか

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「ヒトノカタチ」STORY-20:ピクニック

---ある日、レイア一家と春香一家が公園に集まっている。

真、春香とレイアがお互いに顔合わせをして
「うちの春香がいつもお世話になっております。よろしくお願いします」
「こちらこそいつもお世話になってます。よろしく」
「ちょっと真ちゃん、年下だからって子供扱いしないでよ」
「まあまあ、お互いにお世話になってるからそこはね」
「そういえばレイアさん、真ちゃんの美容室のお得意様よね」
「ええ、いつも

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「ヒトノカタチ」STORY-21:ピンクライフ

---カイ店長とルークが車で現場に向かっている
「さて、いい機会だから今回はちょっと特殊な現場を見せてあげよう」
「特殊な現場……ですか」
「『第一秘宝館』っていうところを知ってるかい?」
「ああ、妹が時々1人で行ってるところですね」
「今回はそこからの依頼じゃ」
「そこって、大規模なドロイド風俗ですよね。それでよく行ってるっていう……」
「あんたは行ったことないのかい?」
「あまり興味はなくて…

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「ヒトノカタチ」STORY-EX2:共演

※今回は第20話(https://note.com/mnp_x7/n/n2df7cf7e412c)の後日談になります。

ーーーフジヨシダ児童館、ミャムが集まっている子どもたちに向かって話をする
「はーい、それでは今日は特別ゲストをお呼びしてます」
そう言うと、2人が出てくる。
「フェリスさんとこの、フレイアさんです〜あとお友達のすずねちゃんです」
一斉に拍手が起こる。
「(うわー、動画とおんなじ

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「ヒトノカタチ」STORY-22:それぞれの道

ーーーある日曜日、レイア、ミイ、アスナ、マシュの乗った車がシンジュク方面へ向かっている
「まあ、今回はちょうどよかったところだな。みんなが古代ゲームフェアに行くからな」
「ええ、ルリさんから何か古代ゲーをモチーフにしたお菓子なにか作れない?って持ちかけられたんで、一応配信されているやつとかも手を付けてみたんですけどよりリアルに再現されたものも見てみたいなと思いまして」
レイア、マシュが話をしてると

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「ヒトノカタチ」STORY-23(1/4):サマーバケーション、1日目

レイア一家と百合子一家が一緒にマイクロバスでミナミイズの海の方へ向かっている。

「まー、毎度のことだけどこれも腐れ縁だしな」
「まあ、いろいろと繋がりができてますからね」
景色を見ながらレイアと百合子が話をしている。
「今回、ドロイドを働かせる条件でピーク時に貸切で宿泊予約できたからな」
「そうですよね。まあ食事はうちのキリト君が腕振るってくれるから、心配ないわよ。本人はすごいやる気ですし」

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「ヒトノカタチ」STORY-23(2/4):サマーバケーション、2日目

1日目:https://note.com/mnp_x7/n/n21059d174b91

「おはようございます」
女子がそれぞれに挨拶をすると朝食会場に集まっていく。
「お兄ちゃんたちは?」
「男子は朝早く出かけたわよ。今日の夕食を釣りに行くって」
「えー、ちょっと楽しみー」
百合子とアルルが話ししてる
「ねえねえ、今日はみんなでビーチで遊ぶんでしょう?」
「そうだな、海なんて久しぶりだから楽しみ

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「ヒトノカタチ」STORY-23(3/4):サマーバケーション、3日目

2日目:https://note.com/mnp_x7/n/ne3ec60d8e29f

「今回はみんな揃ったわね、ではいただきます」
「いただきます〜」
全員が朝食を食べ進める
「今日はみんなで水族館、夜は花火大会だな」
「ええ、チケット取れて良かったです」
レイアと百合子が食事しながら会話している。
「ところでさ、今日1日パートナーをスワップしてみない?」
「それって?」
「お互いパートナーを

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「ヒトノカタチ」STORY-23(4/4):サマーバケーション、4日目

3日目:https://note.com/mnp_x7/n/n3eed315c4b85

旅行最終日、全員がお世話になった民宿の女将さんに挨拶する
「ありがとうございました~」
「こちらこそ。また来てくださいね」
そして全員がマイクロバスに乗り込み、駐車場を出ていく。
「ありがとうございました~」
女将さんが手を振る様子が見えなくなるまで見ている。
「さて、長いようで短かった今回の締めはどこなんだ

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「ヒトノカタチ」STORY-24:過去の記憶

「や、やめて……お父さん……」
「痛い、痛いよ……」
「ぐずっ……ま、また……」
「く、苦しい……やめ……」
「なんで……こんな……」

ーーー

ドロイドショップ「からくりBOX」にて。
「さて、今日はオークションで落としてきた中古がやって来るぞ」
カイ店長が朝礼で全員に話す。
「新入りかあ〜どれだけ入るのかなあ」
「前回の個体はあっという間に売れちゃったから、今回もかな?」
スノとルークが話を

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