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プロジェクトマネジメント<リスク管理計画(リスクマネジメント)編>の備忘録

過去の勉強ノート(PM資格取得)をもとに、備忘録として作成
→プロジェクトは計画した時点で80%は完了している
以下の「リスク管理計画(リスクマネジメント)」部分について記載してます

1.リスクマネジメント計画

1.1.計画立案

【INPUT】プロジェクト憲章、システム開発方針書、プロジェクトスコープ記述書

上記INPUTで定義しているプロジェクトに対し、リスクをどのように定義し、分析・監視・コントロールするか、以下の方針を決定する。
・コンティンジェンシープランの適用基準
・スケジュールに含むリスクマネジメントに関するアクティビティ
・定性的リスク分析で使用する発生確率と影響度の算出方法

【OUTPUT】リスクマネジメント計画書

1.2.リスクの特定

【INPUT】リスクマネジメント計画書
★過去類似プロジェクトのリスクマネジメント計画書、過去プロジェクトの開発完了報告書も参考

上記INPUTをもとに、ブレーンストーミングや、SWOT分析などの思考法・分析手法を使用して、本プロジェクトのリスクを特定し、リスク登録簿を作成する。
→プロジェクトとして対応可能なのは純粋リスクのみであり、投機的リスク(株式などによる利益・損失の発生)は対象外

【OUTPUT】リスク登録簿

1.3.定性的リスク分析

【INPUT】リスクマネジメント計画書、リスク登録簿

リスクマネジメント計画書で定義した基準をもとに、リスク登録簿に記載したリスクに対し、以下の項目を評価し、優先順位を設定する。
・発生確率
・影響度
★1.2.リスクの特定と1.3.定性的リスク分析は、くりかえし行うことで、より精度の高いリスク特定が可能となる。また、この作業を行う際の参加メンバーは、人数と参加者の属性に注意し、多種多様な意見が自由に交わせるように注意する必要がある

【OUTPUT】リスク管理簿

1.4.定量的リスク分析

【INPUT】リスク管理簿

上記1.3.定性的リスク分析の結果、対策立案に悩ましいリスクがある場合など、必要に応じて優先順位の高いリスクから以下の定量的リスク分析を行う。

[1]三点見積もり法
 作業毎に最頻値・楽観値・悲観値を設定し、値を掛け合わせて工数を算出
  計算式:(楽観値+最頻値×4+悲観値)÷6
    →バッファを多く持たせることが可能かを判断

[2]感度分析
 計画に対し、ある要素(変数・パラメータ)が現状あるいは予測値から変動した際に、最終的にどの程度の影響を与えるかを確認
 →発生確率が高いリスクに対し、実際に発生した場合のプロジェクトのEVMなどをシミュレーションすることで、エマージェンシープランの要否や内容を判断

[3]EMV(Expected Monetary Values:期待金額価値分析)
 将来の不確実なシナリオに対し、得られる価値と確率の想定値から現在選択すべき方針を統計的に判断
 計算式:リスク事象発生時の影響金額×リスク事象の発生確率
 →好機のリスクはプラス、脅威のリスクはマイナスで表す

【OUTPUT】リスク管理簿

1.5.リスク対応計画

【INPUT】リスク管理簿

上記INPUTをもとに、分析したリスクにどう対応するかを計画する。
対応種別は以下のとおり。
・脅威のリスク:回避、転嫁、軽減、受容
・好機のリスク:活用、共有、強化、受容
→各リスクに適した発生時対応戦略を立てる。
★影響範囲が大きいリスクは回避すべきであり、そうでもないリスクは受容が可能か検討するが、たいていは軽減が多い

【OUTPUT】プロジェクトマネジメント計画書(リスク管理)

2.情報取得(総合編:プロジェクト実行部分)

【INPUT】プロジェクトマネジメント計画書

上記INPUTをもとに、リスク検知のための評価基準のネタを取得する。
★自分のプロジェクトでは他のマネジメント領域(タイム、コストなど)で取得する定量情報の他、リアルタイムKPT表(別途記載)、メンバの日報、メンバとの雑談などからも情報を取得している
→日報は、記載内容を鵜呑みにせず、サンプリングで実物確認をした方がよい。雑談でも、愚痴が出てきたときは事実確認と共感レベル(他のメンバも同じ考えか)を確認し、早めに解決できることであればすぐに対応するようにしている。

【OUTPUT】評価基準、定量情報など

3.リスク監視(総合編:監視・コントロール部分)

【INPUT】リスク管理簿、評価基準、定量情報など

上記INPUTより、優先順位が高いリスクに対し、リスクから課題への変化(具現化)の兆候が見られた場合、上記1.5.リスク対応計画にて策定していた対応策を実施する。
→変更要求により、新たなリスクが発生した場合は、計画手順に沿って新たに重点的に管理を行う

【OUTPUT】エマージェンシープランの実行結果、リスク管理簿(状況更新)

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