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写真詩集

57
スマホで撮った写真+言葉
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#写真

あなたの残した

あなたの残した

遠く聞こえる潮騒
どこかに還りたかった わたし

過ぎた日々は
どこかに消えて

あなたの
残したものだけが
今も

そのうち

並べられた
黄色と赤
緑の隙間を通る風は
少し冷たい

いつも思い浮かべるいつか、は
どこか優しくて
意味を探す私を
はっとさせる

元気ならいいよ
元気ならそれでいいんだ

そのうち
手紙を書くよ

風がさらう

寒いね、と言いあって
次の約束すら残さず
ひとりぼっちになった、ふたり
冗談交じりの告白も
夕焼けに溶けた

遠い声
真剣な横顔
飲み込んだ最後の言葉

ただの友達

告白

ひくくなった
秋の夕暮れに
好きですと
打ち明けたら
恋人になれただろうか

それとも
友だちくらいには
なれただろうか

ひとりで

青い空に浮かべた
あなたには言えずの憧れ

ため息を風に預けて
ひとりにしかなれなかった
夏を見送る

何が見えていたの
何を見ていたの
あなたはひとりで
私もひとりで

さよなら
さようなら

また、いつか
また、いつか

写真詩「雨をよけて」



#写真 #詩 #写真詩

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家にある子供用の傘。実は大人用でこんな傘が欲しい。雨の日にしか撮れない写真というのもあって、最近、雨が降ると(パラパラザーくらい)写真を撮りに出掛けたくなります。撮るのはスマホですが、その手軽さが好きだったりします(*´`*)

写真詩「空の底で泡になる前に」

深く深い空の底で
眠りましょう

あなたに言わない気持ちがあります
あなたに言えない気持ちがあります
全部抱えて

泡になる前に
眠りましょう #写真 #詩

写真詩「君を見つけて」

写真詩「君を見つけて」



あなたの恋が始まる場所はどこですか?
恋が始まった場所はどこですか?
思い出して優しくなれる恋はありますか?

#写真 #詩

写真詩「帰ることのできる場所」

無邪気な声で
笑いあったあの日も
憂いをおびた横顔で
流れる川を眺めたあの日も
こうして
ただ過ぎていく今も
帰れる場所はきっと
誰にでも用意されてる #詩 #写真