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まさみの本棚#5 大人も子どもも楽しめる、はやみねかおるさんの世界

こんにちは、まさみです。

最近、とあるニュースを見てうれしくなったことが。

はやみねかおるさんの『都会のトム&ソーヤ』が実写映画化!
同じく『怪盗クイーン』シリーズがアニメ映画化!

小学生の頃に大好きで、本を読む楽しさを教えてくれた作家さんの名前を、約20年経っても大々的に聞けるとは!
ということで、大人になっても楽しめる、はやみねかおるさんのおすすめ作品を3つご紹介したいと思います。

はやみねかおるさんとは?

はやみねさんは、三重県出身の作家さん。
もともと小学校の先生をしながら、子供たちにもっと本を好きになってもらいたい、と思い書き始めたのが始まりだそうです。

主な作品は小中学生が主人公のジュブナイルミステリー。
2020年には作家30周年をむかえられ、今までに何百冊と著書が出版されています。

私が初めてはやみねさんを知ったのは、小学生のころ、青い鳥文庫の『名探偵夢水清志郎』シリーズで。
同じ青い鳥文庫の『パスワード』シリーズと並んでハマり、新刊が出るのをいつも楽しみにしていました。

おすすめ作品①『名探偵夢水清志郎の事件ノート』シリーズ

一番好きなのは、『夢水清志郎の事件ノート』シリーズ。

三つ子の姉妹、あい、まい、みいの3人が住む家のとなりに越してきた、夢水清志郎・通称”教授”が、不思議な謎を解き明かしていくミステリーです。

生活力も常識もなく、読書に没頭すると寝食も忘れるような、今考えるとなかなかにダメな大人の教授ですが、飄々としながらも鋭い洞察力で、気づいたら謎が解けているんです。
こだわりはあるけど変なプライドがない、子供にもなつかれるような不思議な大人。

いつもは三つ子と教授の掛け合いが明るく続きますが、ふとした瞬間影がよぎって、読んでいてぞっとするのも印象的でした。
今で言う、辻村美月さんや米澤穂信さんの小説のような雰囲気。

https://www.amazon.co.jp/dp/4061473921

おすすめ作品②『怪盗クイーン』シリーズ

こちらも青い鳥文庫で刊行されていたシリーズです。

凄腕で気まぐれな怪盗クイーンが、相棒のジョーカー、RDと巨大飛行船に乗りながら世界を回り、盗みを働きます。

夢水清志郎と同じように、クイーンも常識とはかけ離れた大人。
気が乗らなければソファーでゴロゴロし、ワインを飲み、ジョーカーとRDにちょっかいを出し。
それでも「怪盗の美学」にのっとって仕事をして、決めるときは決める姿は華麗!かっこいい!

非日常の世界にどっぷり浸れるシリーズでした。

https://www.amazon.co.jp/dp/4061485776/

おすすめ作品③『ぼくと未来屋の夏』

夏になると思い出す本。
こちらはハードカバーの単行本として発売された後、青い鳥文庫でも発売されました。

小学6年生の夏休み前日、主人公・風太の前に現れた”未来屋”猫柳さん。
「未来を知りたくないかい?」と、100円で未来を売る猫柳さんとのひと夏の思い出です。
神隠しの森や首なしの幽霊、人魚の宝など、小さいころの日常の中にあった七不思議的な謎を解いていった先、何が待っているのか…。

”未来屋”ってどういうことかと思いましたが、読んでいると、誰でもきっと要素は持っているんだろうなと思えてきます。
見ようとしているか、していないかだけ。

ほのぼのしつつ、ヒヤッとするような、すべて知りたいような知りたくないような、そんな感覚になる小説でした。

https://www.amazon.co.jp/dp/4062705664


久しぶりにはやみねかおるさんの本を見返して驚いたのが、自分が小学生だったころに読んでいたシリーズがいまだに続いていること。
怪盗クイーンに至っては登場約20年にしてアニメ化!
今の小・中学生と、同じ本で盛り上がれたらすごいですよね。

私の読書の初期を豊かにしてくれた作家さん。
これからも応援しています!