むっせょ

とある大学で物理っぽいことを学んでいる人間です。本業とはあまり関係のないことをつづりま…

むっせょ

とある大学で物理っぽいことを学んでいる人間です。本業とはあまり関係のないことをつづります。

最近の記事

思い出の話

長い休みで時間ができると、つい昔の思い出に浸ってしまうのは、年をとった証拠でしょうか。 やるべきことに追われない時間に何をするか、というのは、その人の個性が最も表れる瞬間の一つでしょう。最近僕がその時間にやっていることは、昔を振り返る、ということです。 小さいころよく読んでいた絵本を見返したり、中学生のころコンクールで演奏した課題曲や、よく遊んでいたゲームの音楽を聴き返したり、そんなことをしてここ数日を過ごしています。そうして昔の思い出に浸っていると、温かくて懐かしくて、

    • 差の話

      ひらがな一文字シリーズ第一弾、「さ」の日です。 他人と比較しないと生きていられない、社会的動物である我々にとっての差について考えます。 大きな差と小さな差例えば学校のテストでの、A君とB君の点差を思い浮かべましょう。 A君が0点B君が100点の場合と、A君が95点B君が100点の場合では、どちらが印象に残るでしょうか。 第三者から見れば、前者が間違いなく印象的でしょう。0点と100点という差の大きさがまず目を引きますし、そこまで大きな差が生まれた理由についても興味が湧

      • 納豆の話

        ねばねばねばねば 今日はみんな大好き納豆の話です。これを言うと意外な顔をされることが多いのですが、僕は納豆が苦手です。唯一の苦手な食べ物と言っても良いかもしれません。 魚も肉も野菜も豆も卵も牛乳も甘いものも、食べられないものはほとんどないのに、どうして納豆だけが苦手なのでしょう。 おそらく、小さいころに焼き付いた「納豆がニガテ!」という記憶が脳みそにこびりついているからだと思います。小学六年生頃に納豆と最後の格闘をして以来、彼からは永遠に逃げ続けています。 最近は、み

        • 七夕の話

          七夕と書いてたなばたと読む。年中行事読みが意外な日ランキングでも上位に食い込むような読みですね。 織姫と彦星が年に一度だけ会える日、というのはとてもロマンティックな話ですが、メールやSNSがこれほど普及した世の中では、そのロマンティックさも半減してしまうような気がします。 ましてやテレビ会議が頻繁に行われているご時世ですから、今日は天気が悪いからZOOMで!なんて連絡が天の川の両岸で行われているかもしれないと思うと、なんだかがっかりしてしまいませんか。 と、一年前の僕は

          バナナの話

          バナナのナナチはバナナナチ スーパーでバナナが4本98円だといつも買ってしまいます。みんなが大好きな果物です。 バナナに限った話ではありませんが、私たちが普段好んで食べる果物の中には、種がないものがありますよね。バナナの他にもみかんなどがそれにあたるでしょうか。種がないほうが食べやすいですから、種のない果物の人気が高いのは自然なことでしょう。 しかしここで一つの疑問が浮かびます。それは、バナナは種なしで一体どのように子孫を残しているのだろう、ということです。当然のことな

          バナナの話

          むちむちな無知の知の話

          ソクラテス先生の有名な言葉です。 自分の知識が完全ではないことを知っている人は、そのことを知らない人よりも優れているのだ、という気持ちの言葉だそうです。確かにその通りで、自分に知らないことはない、と思っている人ほど何も知らない、ということは頻繁にありますよね。 どうしてこの言葉はこんなにも有名なのでしょう。それは、この言葉が意味するところに納得させられる人が多いから、という考えもできますが、やはり一番の理由は「格好良いから」でしょう。格好良いと思いませんか、「無知の知」っ

          むちむちな無知の知の話

          自炊の話

          様々な理由により最近毎日ご飯を鍋で炊いています。鍋炊きご飯はいいぞ。 効率の点でいえば、鍋炊きは炊飯器に勝るすべがありません。時間はかかるし、火の傍にずっといなければならないし、ガス代もかかるしで、炊飯器では必要のない労力を使うのが鍋炊きです。 では僕はどうしてご飯を鍋で炊き続けるのでしょうか。それは、(炊飯器が現在家にないという事情ももちろんありますが)労力に見合ったおいしさや達成感が得られるからです。 鍋で炊いた炊きたてのご飯がおいしいのはもちろんですが、炊飯器に頼

          自炊の話

          正しい言葉の話

          「~を鑑みる」というフレーズを見ると身体がうずく人はいますか、僕はうずきます。うずうず。 本来の使い方は「~に鑑みる」のはずです。たぶん、「考えると同じっぽいけどちょっとカッコ良いから鑑みるにしよう」みたいなノリで使われ始めて、同じことを考えている人によって広められたのだと思います。みんなが使い始めるずっと前から「鑑みる」を知っていた立場からすると、誤用の広がりに身体がむずむずして止まらないわけです。 しかしながら、言葉は正誤ではかれるものではなく、今使われている言葉こそ

          正しい言葉の話

          マクスウェル方程式の話

          この世の中の事象はすべて1つの方程式に記述されている!なんてことがあったら浪漫があると思いませんか。僕は思います。 さすがに1つというわけにはいきませんが、電磁気のすべてを記述する4つの方程式、通称マクスウェル方程式というものが存在します。(1つに統一することも可能っちゃ可能ですが、実用上は4つで書いておくほうが便利です。) 方程式の中身は省きますが、これがあれば電磁気に関することがなんでもわかります。どうして空は青いのか、空と海の青さの違いは何なのか、夕焼けはどうして赤

          マクスウェル方程式の話

          バイトの話

          大学生はどうしてバイトをするのでしょうか 世の中の大学生って、たいていは何らかのバイトをしていますよね。ファミレスだったり、カフェだったり、塾講師だったり.... 大都市なんて、大学生のアルバイトがいなかったら成り立っていないんじゃないかというくらい大学生が薄給でこき使われています。 勿論、家庭の事情で働かざるを得ない人々がいるのはわかりますが、その人たちを抜きにしても、大学生=アルバイトという認識が社会に染みついている気がするのです。どうして大学生はアルバイトをするので

          バイトの話

          主人公の話

          「こいつ、自分を主人公か何かだと思ってやがるぜ」 主人公と聞いてあなたはどんな人物を思い浮かべますか。きっと中高生のころによく見ていたアニメやよく読んでいた本の主人公が頭に浮かぶのではないでしょうか。今回はそんな主人公のお話です。 誰しもが物語の主人公に憧れた経験があることでしょう。ヒロインを危機からかっこよく救うヒーローだったり、誰よりも諦めない心をもった凡人だったり、その姿は物語によって様々です。主人公の姿や立ち振る舞いに憧れ、自分もそんな風になりたいと願い、やがて自

          主人公の話

          お面の話

          世の中にはいっぱいお面がありますよね。 実は僕はお面が好きです。幼稚園生のころの仮面ライダーのお面から始まり、今も机の隅にキツネのお面とジョグジャカルタのお面(詳細不明)が飾ってあります。普段使うというわけでもないんですけどね。 目に見えるお面を集めている人は少数派だと思いますが、目に見えないお面ならどうでしょう。背のびしたお面、カッコイイお面、八方美人なお面.......本当の自分を隠して偽るためのお面なら、大人がみんなかぶっているものでしょう。 お面をかぶること自体

          お面の話

          ぱそこんの話

          パーソナルコンピューターって名前、付けた人はこんなにもパソコンが普及すると思っていなかったんだろうなあ。パーソナルじゃないコンピューターの方が今は珍しいですよね。 パソコンって不思議ですよね。値段が高くて薄いただの板なのに、我々はそれを使ってなんでもすることができる。文明の発展に感謝です。なんだかよくわからないけど動く!すごい! パソコンやインターネットの仕組みについて、何も知らなくても「なんだからよくわからないけどすごい!」という気持ちになりますよね。ただ、パソコンがど

          ぱそこんの話

          ぷよぷよの話

          ぷよぷよという四文字からあふれんばかりの可愛さ。 眠いのでしょうもないことを書きます。僕が文字を書いたり読んだりするときに心を動かされるのは、勿論内容を受けてのこともあるのですが、一番多いのは文字面がステキなときです。 ぷよぷよ、なんて悪魔的ですよね。ずっと見ていても飽きない。声に出して読みたい日本語ランキングの上位に食い込んでくるであろう甘美な発音(甘美な発音?)、ともかくこういった言葉を作り出したり、うまく使えたりする文章に僕は心を動かされます。 大変なこと、ではな

          ぷよぷよの話

          視点の話

          目と目があったら ポケモンバトルだ! 視点が合わないことってありますよね。たとえば、お互いの身長差が大きいときです。そんな二人がお話するにはどうすれば良いでしょうか。視点が合わないまま話を続けるのは中々に困難ですよね。名探偵コンナン君です。小さいほうが背伸びをするのは大変ですから、大きい方が小さい方の視点に合わせてあげる、というのが妥当でしょう。 これは何も身長差に限った話ではありません。何事においても、能力や知識に差があるもの同士の会話にはどうしても「視点のずれ」が生じ

          視点の話

          あつい話

          この季節、あついといって真っ先に変換されるのは「暑い」でしょう。とっても暑くてやんなっちゃう! 暑い、というのは立ち止まってみると不思議な感覚ですよね。不思議ぽいんとその1、どこからが暑いでどこからが暑くないなのか。よくわからないけど夏になるといつの間にか暑い。不思議ぽいんとその2、どうして暑さが不快なのか。痛みが身体の危険を知らせるシグナルなのはわかるけれど、暑さはどう身体にとって危険なのだろう。 うるせーー!!そんなこと考える暇もないほど暑いんじゃ!!というのはその通