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マランゴーニ・ミラノでマスターを取得した話 Vol.1

日本でアパレルの仕事をして2年でその違和感にいてもたってもいられなくなった私が選んだのは、「ファッションを学問として勉強したい」という道だった。ファッション留学をするならイタリア・ミラノ🇮🇹しかない!と思い手当たり次第探した結果、Istituto Marangoniにたどり着いたのである。
日本人の少なさゆえか、経験者の口コミや感想などが少ないので、少しでも参考になればと思う。

*追記*閲覧数が多く大変嬉しいのですが、これは有料でいいと思う!というお声を複数いただいたため、有料記事にさせていただきます。ご理解ください。

i.マランゴーニとは?

ファッションを学べる学校は世界中にある。アメリカのCEOWORLD magazineが発表した"Best Fashion Schools In The World For 2020"によると、ロンドンにあるLondon College of Fashionがランキング1位、6位にはロンドンCentral Saint Martins、9位に東京の文化服装学院など、ファッション界では有名な学院名が上位に並ぶ。日本においてマランゴーニの知名度はまだまだ低いが、その中でマランゴーニは8位に位置している。

Istituito Marangoniはミラノだけでなく、フィレンツェやパリ、ロンドン、マイアミやムンバイ、上海にもキャンパスを持ち、卒業生にはMOSCHINOの創設者Franco Moschinoや、現在Ermenegildo Zegnaのアーティスティック・ディレクターを務めるAlessandro Sartoriがいる。他にも、マランゴーニ卒業生はデザイナーからビジネスまでいろいろな部署で活躍したりしている、という話も有名である。よって将来ファッション業界で働きたい人にとってマランゴーニはとてもいい選択肢のひとつである、と言うことができる。学院の就活サポートも手厚く、有名ブランドの人事部が面接をしにキャンパスまで来てくれるCareer Dayが存在するのも魅力の一つである。※学部最後の年とマスターコースの生徒のみ対象。

ミラノのマランゴーニは3つの校舎があるが、どれも街の中心にあるドゥオモ(Duomo)から10分ほどという好立地にある。メインキャンパスはJil SandarやOff-WhiteがあるVia Verriにあり、ここでは主に学部生の授業や特別セッションなどが行われる。図書室やキャリアセンターはもちろん、パソコン室やバル(軽食やコーヒーを購入できるバー)などの施設も一番充実している。

地下鉄サン・バビラ(San Babila)駅の目の前にあるキャンパスと少し細まったVia Cervaにあるキャンパスは、それぞれマスターコースとデザインコースの授業が主に行われる、メインキャンパスよりは小さなキャンパスとなっている。マスターコースを1年間受講した私は、全体の9割をサン・バビラの校舎で過ごした。

ii. 学部?マスター?インテンシブ?:自分に合った学び方を

世界的にも有名なファッションスクール、というだけあり、マランゴーニでは自分に合った学び方を選ぶことができる。つまり、学部生として長期間かけて学びたい人にも、短期集中で数ヶ月で学びたい人にも対応しているのである。

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