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勝てない。

タイトルって最初と最後、どっちでつければいいんだろう。
私は文章を書き出す前にタイトルをつけてしまう。だから最終的に書き上げた文章が、全然タイトルと違う内容になってることが多々ある。でも最後に文章を読み返して、やっぱり違うからとそのタイトルを直したいとは思わない。そのタイトルをつけたのは、文章を書き出した30分前の私の明確な意思に基づいてるし、なんかそれを無碍にしたくはないから。だから今日も多分最後はタイトルと全然関係ない話になってると思う。ごめんなさい。

小説を読んでると、面白かった、すごかった、よりも先に「この人たちには勝てないな」という感想がいつも出てくる。別に私は小説家を目指してるわけでもないし、文章を書いて食っていこうとしてるわけではないけれど、こうやってnoteでちまちま自己表現をしている端くれとしては、あーもう敵わないな、という気持ちになる。
なんでこんな表現を思いつくんだろう、なんでこんな話をかけるんだろう、どんな思考回路なんだろう、普段何を考えて生きてるんだろう。勝てないな、敵わないな。

私は多分人より文章を書くことが好きで、読書感想文とか割と上手に書けちゃうタイプで、幼い頃は自分で小説を書いたり、創作で歌詞を書いたりしてたけど、それがそのまま大人になってしまった感じ。小学生、中学生の私が書き溜めてた白いノートから、フリック入力でどんどん打ち込めちゃうスマホに、このnoteに、表現の媒体が変わっただけ。あの頃と違うのは、引き出しに閉じ込めてた自分の文章を、インターネットを介して世間に晒してるっていう、ただそれだけ。
私の父親は職業柄、まだ本になる前の、一面まっさらな、何も書かれていない本の形をしたものを会社からもらってきては、よく私にくれていた。私はその時小説を書くことがマイブームで、父親からもらったその白紙の本によく自分でつくった話をシャーペンで書き込んでた。その時使ってたシャーペンは多分クルトガだったし(クルトガっていまもあるの?)使ってた消しゴムは角消しだったと思う。(角消しもあるの?)昔の記憶は覚えてないことの方が多いし、当時の自分が何を書いてたのかももう思い出せないけど、あの時の自分の机とか、卓上ライトのあかりとか、夜中こっそり書いて、鍵付きの棚の奥に閉まってたこととか、その鍵につけてたチャームとか、そういうのはまじでしっかり覚えている。あの時は無敵だった。自分の文章が世界一だと思ってた。

違う、今日は本当はこんなことを書こうと思ったんじゃなくて、別のことを書こうと思ってたところに、小川哲の小説を読んでしまったから突然こんなことを書いちゃったんだ。今日の私の本題は、私が成長したなってことを書きたかった。

私は本来1人でいることが結構好きな人間で、1人でなんでもできてしまうタイプだと思う。でも人と喋ることは大好きだし、お酒を飲む時は誰かがいてくれた方が絶対楽しい。面倒くさい人間だ。

2022年の私は、とにかく酔っ払うと1人になりたくなかった。金夜と土夜は自分の家に帰って1人で寝たくなかったし、休みを、夜を無駄にしたくなかった。だから酔っ払ったらそういう相手に連絡を取ってその人の家に泊まってたし、シラフの時なら全然思わないような「会いたい、飲みたい」を、いろんな男性に送ったりしてた。初めましての人の家にいきなり行くことも多々あったし、下手したら日曜の夜も次の日会社なのに全然そういうことしてたし、よく言えば体力があって、悪く言えば完全に自分の身体と性を浪費して、誰かといる時間を買って、寂しさを紛らわせてた。今思うとなんでそんなに1人で寝たくなかったのかわからない、むしろ、寝る時は1人じゃないと全然寝れないくせに。
だから最近の私は成長したと思う。
酔っ払っても、相手を引き留めなくなったし、ちゃんと1人で家に帰るようになった。帰ってる途中に他の男性に会いたいとか送らなくなったし、SNSで次の日の朝消したくなるような投稿もしなくなった。終電でかえって最寄り駅のコンビニでなんか買って、帰ってきて食べて死んだように寝る。褒められた状態じゃないけれど、前よりは全然マシだ。マッチングアプリだってもう入れてないし(何回も入れようとしたけど踏みとどまってる)成長だ。

23時。後1時間で明日になって、また労働の憂鬱な5日間が始まる。もうすでに帰りたい。まだ仕事してないのに帰りたい。でもやらなきゃいけない。別に誰に頼まれたわけでもないけど、この日本で就活という選択肢を選んだのは自分だし、この会社を選んだのは自分だ。悔しいけど。

トイレに行きたいから、今日はこの辺にしようと思います。やっぱりタイトルと内容、最後は違くなっちゃったな。

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