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今を生きる私たちが、できることって?

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」を読了して感じたことを記します。

拙い文章ですが、読んで頂けると嬉しいです。

まず、この本は教育者以外の方にも絶対に読んで頂きたい本の一つです。
今後の社会を担う私たちに何が出来るか、考える機会になります。

本のタイトルを見ると、「現代、AI化が進んでいるから人間は職を奪われるよ」というメッセージ性があると感じました。

皆さんはこのタイトルに、どういう印象を受けるでしょうか?

当然、そんな薄っぺらい中身ではないのですが。

このAI化を通して、現代社会を浅く認識している私達。
「どうにかなるだろう。」
AIができないことをすればいい。」

なんて考えるのではないのでしょうか。私もその一人でした。

でも、AIができないことをできる人間ってどれくらいいるの?

この本を読む限りでは、ごく少数の人しかいませんでした。


現代では、2030年までにAIによって失業者が増大するという仮説が述べられている文献が数多く存在します。

私達はどう対応していくべきですか?
それにも多様な仮説が存在すると思うのですが、その本では、
AIができない「意味を理解する能力」を養うべきだということや、「汎用性」が必要不可欠だと述べられていました。

汎用性に関しては、
「将来使わない三角関数でも、それを理解できる能力・覚えて解く能力は仕事でも生きる」と。


これを見て、私はこう思いました。
その「覚えて解く能力」「理解する力」

あるのに活用できていない人間って多すぎない?

自分も含め、今まで学んできたこと、培ってきた能力
どこで活かすことができましたか?

知らないうちに活かされてるかもしれませんが、

この質問に対して、答えられる人は素晴らしい。
今後の社会に貢献していく力のある人材であるかもしれません。


でも、残念ながら、私は乏しいです。

大学生の方は、今後の社会の担い手になるでしょうが、
自分の能力を活かすことができますか?


私の周りにも、自分の好きなことや得意なことで
職についている方はごく僅かです。

仕事の中で、新たな能力を自分に身につけていくことも大切だと思いますが、


じゃあ今までで学んできたこと、身につけてきたこと、何だったの?
と思われる人、たくさんいるのではないのでしょうか。

以下の私の経験を、2つ挙げさせて頂きます。

“ 絵を描いたり、物を作るのが好きです。
描いて、作って、SNSに発信して「凄いね!」と称賛を受けて終わりました。


“運動が好きです。駅伝大会では毎年アンカー、短距離走・長距離走は校内で上位を争っていました。称賛を受けて、終わりました。”

自己肯定感は高まりました。
そのことに対して、自信を持てました。

でも、その能力を今後どう活用すればいいか分からないのです。

これをすればいいんじゃない?これに活かせるよ!
と教えてもらうのも違う気がします。


全く好きでもなく、得意でもないことを職にして、結局辞めていく社会。何が得られたかも分からずに。

「それが働くということだよ」
と述べる大人は沢山います。

もっと個人の能力を活かしていける社会になればいいのに。と思ってしまいます。夢物語ですが。


私は、そんな夢のような想いを抱えています。

今は教育者として、次世代の子どもに様々な可能性を持たせてあげたい!という一心です。

そのために教育学部で、教育者としてできることは何かをゆっくりではありますが、学んでいるところです。

一人一人の能力を無駄にさせたくない

その本を読んで私はそう思いました。

「一人一人の個性を引き出すことが大事」
と定型文であるかのように述べる論作文や、面接練習を見て思います。

個性を引き出した先に何があるのか、それをまず考えることが私たちには必要です。


「子どもの将来を支える」

ただ授業をして、常識を教えれば将来を支えたことになる、というのは違う。

子どもに「自分のよさ」を認識させていくことが、まず大切だと思います。


私は、子どもが

「今まで生きてきて、してきた経験って何だったんだろう。」

と思わせないような教育者になりたい。


そのために、私ができることを私なりに
考えていきます。



最後まで読んでくださった方、目を通してくださった方、ありがとうございます。


持続可能な社会のために、

綺麗事ではありますが、
少しでも、今後の社会を考える若者が
増えてほしいと思っています。


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