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OpenFOAM

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記事一覧

OpenFOAMの計算結果がWindowsで文字化けしてParaViewで表示できないときの対応策

どういうことかOpenFOAMの一部の結果はファイル名に「:」が入っているが、これがWindowsでは文字化けして読めないのでWindows上のParaViewで結果変数として選択できなくなる。

これは粒子計算系のソルバでも見かける

解決策頑張ってWindowsで表示できる文字にすべてリネームする。

WSLにParaViewをインストールして、WSLのParaViewで結果表示する。

Wi

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ParaView上でメッシュ品質を表示する

ParaView上でメッシュ品質を表示する

checkMeshに-writeAllFieldsを付けて実行するとメッシュ品質を結果データとして出力できます。

checkMesh -writeAllFields

メッシュ品質の計算結果は0ディレクトリに保存されます。ParaVIewで結果を読み込んだら「Skip ZeroTime」のチェックを外してください。表示する時間を0にセットします。

後は、計算結果の表示と同じようにskewnes

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Proxy環境下でOpenFOAMv2106のインストール(Ubuntu)

プロキシ環境下でOpenFOAMのインストールをしたときに公式のスクリプトがプロキシに引っかかってしまいインストールで困ったので、メモを残します。これが正解かはわかりません。Ubuntu20.04LTSでの話になります。

公式のやり方

公式のやり方ではcurlでシェルスクリプトを見に行って、bashに受け渡すことでインストールのプロセスを自動で実行する形になっています。

$ curl -s

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OpenFOAM(OpenCFD版)のインストール時にis not signed.になってインストールできない時

この記事はオープンCAE Advent Calendar 2022の21日目の記事です。

追記(2022/12/24)

v2212が12/23に公開され、24日にインストール確認したら、下記の処理不要になっていたので、新バージョン公開前の処置だったのかなと推察。

問題の発生情報をいただいて確認してみることにした。まず、公式ページの通り、インストールを実行する。環境はWindows11+WSL

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カスペルスキーを使っているとWSLでOpenFOAMのインストールができなかった件

この記事はオープンCAEアドベントカレンダー2021の13日目の記事です。

問い合わせがあった件のメモです。

OpenFOAMのインストール時にwgetでpubkey.gpgを取得しようとするとエラーが出るということで、色々とコメントで情報をお聞きしました。


状況の再現カスペルスキーをインストールして試してみたら、エラーメッセージが出ました。

$ wget https:/

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OpenFOAM v2106以降のWSLでのインストールの仕方

本記事はオープンCAEアドベントカレンダー(https://adventar.org/calendars/6423)1日目の記事です。

OpenFOAMのv2016からWSLを使った環境構築のやり方がLinuxと統一になりました。

手元の環境では公式に書いてある通りのコマンドだけではインストールできなかったので、メモを残します。ここではマイクロソフトストアにあるWSLのディストリビューション「

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ParaViewでポリヘドラルメッシュを表示する方法

ParaViewでポリヘドラルメッシュを表示する方法

Twitterで表示がイメージと違うというつぶやきを見かけ、確か表示の切り替えがあったような気がしたのでメモを残します。

ParaViewでポリヘドラルのメッシュを読み込むOpenFOAMに含まれているcfMeshのpMeshメッシャーを使うとポリヘドラルのメッシュが作成できます。これをParaViewで読み込むと次のように表示されます。

これをSurface With Edgeで表示すると次

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OpenFOAM v2006インストールメモ(WSL,Ubuntu18.04)

OpenFOAM v2006が公開されましたが、コンパイルがさっと終わらなかったのでメモ残すことにしました。

ソースコードの入手OpenFOAM-v2006.tgz

https://sourceforge.net/projects/openfoam/files/v2006/OpenFOAM-v2006.tgz

ThirdParty-v2006.tgz

https://sourceforge

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2020年 これからの人向け 超速習!流体解析ツールボックスOpenFOAM

 4月は勉強会も開催できませんでしたので、毎年恒例の入門講習ができませんでした。その代わりといっては何ですが、こちらの方で入門の記事などを書いていきたいと思います。

OpenFOAMについて
 OpenFOAMはオープンソース(GPLライセンス)のCFD(Computational Fluid Dynamics)ツールボックスです。250を超えるアプリケーションを内包しており、それらの組み合わせ

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