見出し画像

ビジネスホテルっていいもんです


どうも。地域批評シリーズ編集長の岡野です。

私が地域批評シリーズに関わって早13年が過ぎました。このシリーズは最初足立区からスタートし、しばらくは東京23区ってどんなところなのか、独特の斜め目線で論じてまいりました。そのうち売れ行きも好調で、東京を飛び出し、首都圏、そして全国へとターゲットとなる地域が広がっていきました。それに合わせて、執筆者として当初関わっていた私は、テーマとして与えられた地域の取材をするため、全国各地を飛び回るようになります。

足立区

(※文庫版これでいいのか東京都足立区)

取材のときにお世話になるのがビジネスホテルです。
これまで北は北海道から南は九州まで、さまざまなビジネスホテルを利用してきましたが、私がもっともこだわったのは朝食です(あとはランドリーの有無くらい)。取材中に昼飯を食べる時間がなくなるなんてザラでしたので、朝をしっかり食べるのは基本中の基本。普段、朝飯をほとんど食べない不健康な私ですが、取材中は朝から白飯3杯なんてときもあるぐらいもりもり食べます。でも太らないし、逆に痩せたりするんです、これが。そりゃそうです。下手したら1日3万歩くらい歩くんですからものすごく健康的です。『取材で痩せる! ビジネスホテルダイエット』なんて出そうかしら。

以前は旅行するときは「旅館で部屋食がいいっ!」なんて勝手にお大尽なマイルールを決めていましたが、今は仕事でもプライベートでもビジネスホテル利用で構いません。いや逆にそれがいい~んです。
夜は地元の店に行き、好きな肴で一杯飲んで寝る。これぞ至福のよろこび。

地域批評シリーズの仕事であれば、常連に地元の不満を聞けたりしていい取材になります。しかも私は街を歩いていてオツな店がわかるサーチスキルを10年以上かけて身に付けました。「サカバルーラ」とでも名付けましょうか。

さて、そのビジネスホテルですが、私が厳選した朝飯が美味いホテルをいくつかご紹介しましょう。いずれも朝食付きで1泊5000~6000円程度(もう少し高くなっている可能性はありますが)。当時を思い出しただけでヨダレが出てきます。

ひとつめは「会津若松センチュリーホテル」

こちら日本の特別地域特別編集版(B5判)『これでいいのか福島県』の取材の際に滞在したホテルです。朝食はバイキング形式なんですが、とにかくここおかずのバリエーションが豊富。会津の伝統料理「こづゆ」とかもありまして、選ぶのも楽しい。大手チェーン系ではなく、地元資本のビジネスホテルの魅力に気づかせてくれたホテルです。

ふたつめは「ホテル近江屋」

こちら地域批評シリーズ(文庫判)『これでいいのか岩手県』でお邪魔したホテルです。朝食はバイキング形式で、とにかく三陸の海の幸が豊富に揃っておりました。明太子(たらこ?)も取り放題で、プリン体地獄に陥りそうでしたが、とにかく白飯が止まりませんでした。ちなみにランドリーは乾燥機が無料。これも助かります。

そして最後は「最上屋旅館」

こちら地域批評シリーズ(文庫判)『これでいいのか山形県』の取材で滞在しました。ビジネスホテルというより、ビジネスでも使える街中の格安旅館といった佇まいです。酒田市の中心街にあって古い木造建築が味わい深く、ご主人には酒田の歴史をいろいろと教えていただきました。ここは白飯がとにかく美味! 炊き方、硬さ、味わい、すべて満点。しかも白飯泥棒のおかずが並び、恥ずかしながら茶碗4杯を朝からいかせていただきました(若かったですねえ)。ちなみにこの旅館の近くには名酒場の「久村の酒場」があり、前日の夜はそこでコップ酒としめ鯖と煮込みでいい感じに。お隣には常連のおっさんとお優しそうなご婦人が。いやはや何とも落ち着きます。

久村の酒場

以前、恵比寿の大衆居酒屋で隣にインスタフォロワー〇万人はいるんじゃないかと思われるハイスタな女性に座られ、目が泳いでしまい、いそいそと店を出たことが甘酸っぱい思い出としてよみがえってきました。

こうしてみるとオススメは東北ばかりですねえ。さすがおもてなし溢れる地域です。これも地域性なんでしょうか。
ちなみに個人的に最悪だったホテルもご紹介しておきましょう。それは福岡県のSホテルです(あえて街もホテル名も言いません)。ここは、たまには朝からパン食にしてみようかと思って宿泊したホテルですが、なんとパンはホテルの1階で営業しているパン屋(個人店じゃないです)のもの。しかもそのパン屋のテーブル席で食べる形式。まあそれはいいとして、取っていい個数と値段のパンが決められており、そこに1杯のドリンクがつくのが実にわびしい。せめてトースト・ゆで卵・サラダの食べ放題やドリンクバーがあればよかったのですが、ちょっとせこすぎます。それでいて宿泊代はそこそこしましたから、軽めのぼったくりバーに捕まった気分になりました。

基本的にビジネスホテルは、東日本のほうがサービスもコスパもいい宿が多い印象があります。西の安い宿は泊めてやってる感を露わに出すところも多くて、それ相応な感じが強いんです。細かいところでちょこちょこ料金がかさんでいきますし。

みなさんも新型コロナが落ち着いたら、近場でもいいですからお出かけし、ビジネスホテルに泊まるなんてどうですか? けっこう楽しいもんですよ。1万円程度あれば、交通費、宿代、飲み代だってまかなえるかもしれません。パチンコや競馬で1万円と溶かすのはものの数分ですし、なかなかお得で楽しいレジャーだと思いますよ。

私もふらっとビジネスホテル旅に出たくなりました。とりあえず今の狙いは千葉。船橋あたりがいいかなと思ってます。船橋は意外と魚介が美味い街だなっしー!

船橋市_カバー帯あり

--------------------------------------------------------------------------

累計100万部突破!あなたの街もきっとある!北海道から鹿児島まで、全国各地のあんな問題やこんな問題を一刀両断!地元民も知らない新たな街の一面も!

大人気地域批評シリーズ!のホームページはこちら ↓



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?