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【摂食障害体験談①】「拒食症」になって数年間苦しんだ話【怖いダイエット】

摂食障害、拒食症、過食症…よく目にする言葉ですが、実際よくわからないという人も多いですよね。「行き過ぎたダイエット」「ヤセられてうらやましい」というイメージがある「拒食症」。実はとっても身近な病気です。実際、中高生の女子でも40人に一人は摂食障害だというデータがあるほど。私も中学二年生の時、過度なダイエットから「拒食症」になってしまいました。今回は私自身の「拒食症」体験から学んだこと、そしてなってみないとわからないその「恐怖」についてお話しします。

【拒食症とは】

「拒食症とは、太ることに対して過剰に恐れることから過度の食事制限を行い、極度のレベルにまで体重減少を来すようになった状態を指します。神経性食欲不振症とも呼ばれ、摂食障害の一つに分類される病気です。拒食症は家族関係において何かしらの問題があり、コミュニケーションがうまく取れていない環境で発症することあります。もしくは、体重減少と言うことを通して自身の抱える何かしらの問題を表現していることもあります。」(メディカルノートより)

まあ原因はこれだけではないんですが、つまりは「何らかの原因で、行き過ぎたダイエットをしてしまい、体重が落ちること」を指します!「神経性食欲不振症」という病気です。ただのダイエットではありません。


【現在のデータ】

名前:うえぴ(22)ぱんぴーの大学生

身長:155cm

体重:50kg(冬夏で大体3kg前後変動します笑)

至って普通ですね、まあ痩せてはいないですが、めっちゃ太っているわけでもないので、日常生活には全く支障がないです。どちらかというと下半身太りタイプなのでとにかく太ももがハム。

【当時(中学二年生)のデータ】

身長:150cm(8年経つんですが5cmしか伸びてない笑)

体重:42kg(この時の方が痩せてますね)

ダイエットを始めようと思った頃の伸長と体重。普通というか、むしろ痩せとるやんけ。で、こちらがダイエットして拒食症全盛期だったころのデータ。

身長:150cm(当たり前)

体重:32kg

衝撃の32kg、人間ってこんなに痩せるんだなという驚き。4月から始めて9月には入院していたので、ここまで約5カ月で太ってもいない中学生が10kg痩せる。周りもあいつ大丈夫かという雰囲気。(大丈夫ではない)

(すいません、当時の携帯を持っていないので画像がないんですがあったら載せます笑)

【経緯】

多くの「拒食症」「摂食障害」に陥る人がそうだと思うんですけど、きっかけは超何気ない出来事なんですよね。

私の場合は気になってた男子に「お前、食べすぎじゃない?」みたいに言われたことでした、、、(その人はぜんっぜん悪気ないと思います笑)

中学二年生といえば、やっぱり自分の身体的変化が気になる頃ですよね!なんたって思春期!子供らしい寸胴ボディを脱出し、大人への一歩を踏み出すんだ!と体は頑張る時期なんですよね。

でもそういうときに「太る」ということで悩む女の子は結構多いと思います。ましてそれが気になる男子に言われた一言ならどんなに、、、!

そういうわけで私はその日から「ダイエットだ!」と天に近い、食事制限と運動という超オーソドックスなダイエット法を始めるわけです。(当時は携帯を持っていたので「ダイエット」「モデル体型」とかについて調べまくりました。笑)

私が当時目指していたのは身長ー体重=110のライン。できることなら120になってくれれば、、、私も超かわいくなれるかも!!と思っていました。当時、この数字は結構「痩せている」のラインとして私の中で定着していましたし、ネットとかでもそういう風潮は大きかったと思います。

【実際のダイエット法】

①食事制限

王道のダイエット法。一日に食べるものを全部記録して、カロリー管理していました。なるべく少ないカロリーのもの、夜ご飯は減らして、、、というのを突き詰めていました。恐ろしいことに食べるものを書いて記録していくと、「書いている量が少ない=カロリーが減る」と思い、一日に食べるものの量がものすごく減りました。

一番ひどい時のメニューは、

朝:フランスパン一切れ

昼:給食のおかずのみ

夜:トマト一個

これだけだと、ほんとうに一日500キロカロリーもいってないのではと思います、、、よく生きられたなと思います笑

最初は徐々に徐々に減らしていくんですが、途中からもはや見境なく減らしていたので、適正量はよくわかりませんでした。急に料理に凝りだして、いかに野菜だけの食事を食べられるかということをずっと研究していました笑

(長芋でうなぎのかばやき風のものを作るというのもやっていました。今となっては信じられませんが。※画像はCOOKPADからお借りしてます)

②走る、走る、走る

ダイエットを決めたその日から、大体毎日2km走っていました。一週間ぐらいずっと走っていると、もう毎日走らないと怖いんですよね。「走ってないから太るんじゃないか」という強迫観念がいつもつきまとっていました。

なので入院する直前も体はふらふらなのに毎日走っていました。おかげで入院するまでは足の筋肉は割とありましたね笑

③暗示をかける

当時、読んでいたネットの記事の中に暗示をかけると成功するというのがあったので、私は登下校中も「やせるやせるやせるやせるやせる」とずっと頭の中で考えていました。(怖い)この時期考えていたのは「いかに太らない食事をするか」のみだったので、他のことはほとんど考えられませんでした。

【身体的変化】

①痩せる

はい、もちろん痩せました。すぐに体重が減るのが楽しくて減ったたびに達成感がすごかったです。なので、やめられないループにはまり、自分がどれくらい痩せているのかも客観的に把握することができませんでした。

②お尻がめっちゃ痛い

ダイエットしていると、基本的には上半身から脂肪はなくなっていくんですが、最終的にはお尻からも脂肪が全然なくなります。なので教室の椅子に一時間座ることさえきつかったです。まあ当然、カロリー不足なので授業にも全然集中できません。

③体毛が生える

これが一番びびりました。笑 身体から皮下脂肪がなくなると体温が保てないので、代わりに体毛が増えます!!(だからやめたほうがいいよ!!!)肩とかお腹とかにふわふわの産毛みたいなのがたくさん生えてきて衝撃を受けたのを覚えています。笑 モデルの人とかは全身脱毛してんだろうな、、、

【精神的変化】

①めっちゃ情緒不安定

食べれないひとは精神的にやっぱり不安定です。常に「痩せろ」という強迫観念が働いているので、一時の油断も許されないような気分です。

たまに友達に「大丈夫?」なんて言われた日には号泣です。やめたい、つらいと思っていてもやめられないのです。自分でまた「太る」選択をすることは恐ろしくてしょうがないといった感じです。だから自分で治す、ということは限りなく難しい病気だといっても過言ではないです。

②食べ物のことしか考えられない

基本的には四六時中食べ物をどうするかということしか考えられません。今日の昼はこれを食べて、夜はこれで、、、一日中食べ物に支配されています。食べ物から遠ざかれば遠ざかるほど、体は食べ物を欲します。友達より、家族より、勉強より、食べ物。痩せること。本当に視野は物理的にも縮まっていたと思います。


次回【摂食障害体験談②】「拒食症」になって数年間苦しんだ話【怖いダイエット】では、ついに病院に入院する話とその後の治療、そして治った(?)あとの話、学んだことについて書こうと思います!私の個人的なお話をお読みいただきありがとうございました。

※私が今回これを書こうと思うに至ったきっかけは、世の中には「拒食症」「摂食障害」で苦しんでいるかたが、すごくたくさんいるのに、適切な情報はあまり発信されていないのではないかと思ったからです。「私だけじゃないんだ」「こうやって治すんだ」「こういう考え方もありなんだな」と思うことで、より多くの人が「痩せる」ことだけを目指すのではなく「自分の身体を愛し、健康的に生きる」ということを目指してほしいと思っています。この記事に反響があればですが(笑)webメディアを開設することも考えていますので、どうぞご支援お願い致します!


written by うえぴ


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