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はじめてのシナリオ


大学生で初めてシナリオを書いて、そのシナリオが「家族の定義」でした。


この話は実際に体験したことを元にしてる部分があって、仲良しの親戚(以下ユウコさん)が実際に精神的な病気になってしまって、私はまだ中学生だったけど、漠然とした寂しさを感じていました。

ユウコさんはとても明るくしっかり者で、会うといつも元気満点!という感じの印象でした。

昔みんなでディズニーランドに行った時ジェットコースターに乗り終わって、楽しかったねー♪って言ってたら、ユウコさんが笑いながら泣いてて、どうしたの?!って聞いたら、いやぁー怖かった!!って笑ってた顔がすごく印象に残ってて…

たまに昔の日常の一コマがずっと残ってることってないですか?

いまでもその時の印象が残ってて、見た目が変わっても、その頃のユウコさんが印象的で可愛かったなと思い出します。


そんなユウコさんと私は“家族”という括りではないんだけれど、家族の定義ってなんだろう?と大学生の自分は思ったわけです。
寂しくなる気持ち、心配する気持ち、期待する気持ち、ユウコさんに対して色んな気持ちがあって、ユウコさんに対して私はなにも出来ないんだなぁ、と自分がとても無力に感じました。

だから、ユウコさんの家族は、そういう無力に押し潰されそうになって、自分を責めてしまうようなことがあるんじゃないかと思いました。

私は家族という括りではないんだけど、ユウコさんを慕う気持ちはずっと変わらず持ち続けているし、家族だからこうしなきゃいけない、とか、家族だから全部背負わなきゃいけない、とか、私はないと思っています。

いまはそういう時、支えてくれる施設があったり、家族と同じように考えてくれる人がいる。
家族だからっていう責任は一旦置いて、自分自身と、その人と、向き合って欲しいと思って、シナリオではそういう作りにしたつもりです。

家族とはこうでなればならない、という
家族の定義なんてない。
という思いからこのタイトルにした訳ですが、大学生の頃考えたタイトルなので、今となっては、もっと惹きつけるいいタイトルあったかも…とか思うけど、これはこれで気に入ってます。
なにより1番最初に書いたシナリオなので。

書きたい内容と書いた内容がうまく噛み合ってない部分もあるけど、ユウコさんの事を思って書いたシナリオなので、希望も込めた内容です。
これからも大事にしていきたいなと思います。

まるこ

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