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①バルセロナの大聖堂

10日間旅行分、またスペインについての記事や日記を書いていけたらなと思います。

バルセロナではたくさんの彫像を街中にたくさん見かけた。
その中でも気になったひとつ大聖堂のカテドラルや建物についている彫像について思ったことを語る記事。

日本における像のイメージで思い出すのはこのエピソード。
茶道や茶室において有名な大徳寺の門に千利休の木像をたて門の上に安置したことにより、頭上に像があると見下ろすことになる。
そういうことが豊臣秀吉の癇に障って利休は謹慎、切腹へ追い込まれるという話がある。
日本にも銅像はたくさんあるのはあるが、国民性なのか、あまり見えるところに人の形をしたものを立てる文化は昔にあまりなかったように思う。スペインのように石の文化ではなく木造の文化なので外にさらしておけないのも理由の一つではあるけれど、姿を見せびらかすのが品がない(西洋建築に対しては畏怖の念しかないです)というような平安貴族的文化が日本には根付いているのかしらと思ったりもする。

しかしながらスペインのバルセロナの建物にはほぼすべてに‭人の顔のレリーフや、人体の彫刻、石膏像のような大きくてデッサンも精巧なモチーフがちりばめられている。それがとても素晴らしかった。見ていても嫌味がない、後世に残そうとした名もなき職人の技術の賜物だった。

友人のアパートからも見える大聖堂の塔のトップは、よく見ると人間の形をしていた。

その大聖堂La Cathedoralはゴシック様式の建築で13~15世紀にかけてロマネスクの様式からたてられた。

「どこにでも壁に人間の像がついている!」と思った。こういう文化は日本にはあまりない。仏像などはあるが見た目は全然人間ぽくないので、、、。

地元の友達にカテドラルの一番上についている人はだれかと聞いたところ、
「毎日見ていいるものなので塔の上に人がいるとかそれが誰かとか気にかけたことがなかった」とのこと。
歴史や美術に精通した彼女の母はそのことを知っていて、バルセロナLa Cathedoral の大聖堂の上についているのは"サンタエレナ"だと教えてくれた。

サンタエレナの功績は十字架の発見と建築物を結び付けたこと、冒険家や考古学者の一面もあり3世紀において有力で権力のある女性だったとされているよう。功績をたたえて建てられたもの。

以下URLで彼女について少し見ました。

https://www.mexconnect.com/articles/1422-santa-elena-discoverer-of-the-holy-cross/

ttps://catedralbcn.org/en/worship-and-prayer/saints/saint-helena/

https://www.barcelo.com/guia-turismo/en/spain/barcelona/things-to-do/barcelona-cathedral/

記事の中にはエウラリアや殉教者などキリストの聖人に対するローマ人が与えた拷問の話などもあり、少し理解がむずかしい部分もあった。

宗教上において重要な象徴とされる人物が、描かれ、形にされ、見てわかるような力を感じさせられるのはとても興味深いことだった。

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