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毎朝の一服で整えるわたしの朝時間

抹茶が好きでも、普段あまり飲むことはないでしょうか。
わたしはここ数ヶ月、毎朝抹茶を点てて飲んでいます。予めお伝えしておくと、わたしは朝が苦手!でも、この儀式を生活に取り入れたことで、朝のやることが習慣化され、時間の流れが整いました。

手間取りそうな印象ですが、実際、この一服にかかる時間は数分。
お湯を沸かしている間に歯を磨き顔を洗い、お湯を抹茶茶碗に入れて茶碗を温め、別のカップに移して冷ましている間に詰め終わった作り置きおかずの容器を片付け朝ごはんの支度…本当は抹茶を点てることだけにフォーカスするべきなのでしょうが、さすがにそこまでの時間はありません。
ただ、茶杓で抹茶を掬い、茶筅で茶を点て、飲み終わるまでのほんの1、2分だけは抹茶にフォーカスします。
朝が苦手なわたしの心と体を整えてくれる、心地よい習慣になりました。


元々抹茶は好きでしたが、飲むタイミングはおやつ、それも和菓子の時だけ。最近は和菓子にコーヒーを飲むことも増え、抹茶を飲む機会が減っていました。
ところが、たまたま観た海外の方のYouTubeで、「最近コーヒーを減らして抹茶を取り入れている。同じカフェインを多く含む飲み物だけど、抹茶のカフェインはコーヒーに比べゆっくりと脳に作用し持続性がある研究結果が出ている」(要約)と言っているのを聞き、これはぜひ朝取り入れてみよう!と思いました。

というのも、わたしはあまり胃が強くないためコーヒーを飲むのは基本1日1杯、多くて2杯。映画のように寝起きの眠気覚ましにコーヒーなんてした日には、朝から胃もたれ。旅先でイレギュラーに3杯飲むと胃腸に違和感。
しかし、やはり日本人。寝起きで抹茶を飲むようになっても、コーヒーのように朝から胃もたれ騒ぎは起こらない。
むしろ、朝からこの美しい緑色を眺め、清々しく穏やかな気持ちになります。

抹茶茶碗は昔友人たちと訪れた山口県の萩で自作



飲んでいるのは、森半さんの有機宇治抹茶。
抹茶は茶葉丸ごとをいただくため、特に有機にこだわるべきと思い、近くで買い求めやすいのもあって帰国後こちらを愛用しています。

美しい棗から掬うのも憧れますが、一日一杯分しか消費しないため、ジッパーに入れたまま冷凍庫に保管しています。
こんな「ほどよく適当」加減がこの習慣を続けられている理由のひとつかも。

以前ふるさと納税でいただいた、知覧農園さんの有機抹茶もおすすめです。
こちらは緑茶もおいしいですよ!



お茶って、なんとなく敷居が高いイメージですよね。
でも実はわたしもお茶を習ったことはなく、和菓子屋でバイトをしていた時にお茶屋さんから受けた講習と、お茶を習っていた友人から教えてもらった以外、学びの機会はありませんでした。
それでも、素人のわたしが茶を点てたっていいのです。

そして実は、この茶杓は曾祖母のもの。
院生の頃、実家で見つけ祖母から譲り受けました。70年以上前のものでしょうか、毎朝手に取るたびいとおしく感じます。


母や祖母、そして曾祖母…先祖から受け継いだものが身の回りにあると、なんだかやさしく守られているような気持ちになります。





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