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海外の家②ほどほどの暮らし

1ヶ月のホームステイ後も、仕事が見つかってしばらく落ち着くまで、そのまま格安で滞在させてくれることになった話をこちらで書きました。

元々の契約終了寸前で仕事が見つかり、金銭的余裕が出る1ヶ月後までお世話になろうかと思っていました。ファミリーからは、他の生徒(その時はわたしだけだった)が来たら別の部屋に移ってもらうけど、それでもよければいつまでいてくれてもいいよ、大歓迎。と言われていましたが、職場からはまあまあ遠く(片道バス&徒歩で約40分)、バスルーム独り占めメリットもなくなるのなら、ダウンタウンに引っ越そうと、kijijiやFacebookで日々検索するように。

家探しも職探しも大体同じサイト。


しかし家探しも一長一短。
ダウンタウンの家は当然高い。安さを取って少し離れた場所にすると、引っ越す意味があまりない遠さ。おまけに安いといっても、今のおうちなら食事付きで同じ値段だったり。値段は伏せますが、同僚たちに現状を羨ましがられました。(2023年現在、PEIはrent+Wi-Fi+光熱費+食費で月$1,000以上が普通)
また、バスは遅れることも度々あり、通勤が面倒と思っていたのですが、狭い街なので運転手さんたちと仲良くなるというメリットも。何より乗車が約15分で、英語の読書時間にちょうどいい。バスに乗るのも億劫ではなくなりました。

前述の通りファミリーもいい方たちで、癒しの猫くんもおり、移動する必要あるかな?と考えること1ヶ月。物件探しのネットサーフィン1ヶ月。
やっぱりこのままいる方がいいかもと思い、物件探しをなんとなくやめました。

立っておやつをねだる猫くん


それから約1ヶ月後の先日。ふと「そういや最近物件情報を見ていないから、余計な情報も見なくなった。無駄なネット時間が減ってる」と気付きました。
そう、今まで物件を見るついでに、仕事があるのに求人情報を見たり、marketplaceで今いらないのにlululemonのヨガウェアや絶対買わないのに中古車を見たりして、無駄な時間を費やしていたのです。

家だけに限ったことではありませんが、今7割がたそのものに満足していて、大きな問題がないのであれば、それに満足するべきだと気付きました。「もっともっと」と求めるとキリがない上、広告やアルゴリズムで出てくる様々な情報から、頭になかった他のことまで求めたり、時間泥棒にあうように。
もちろん、より良い社会にするために高みを目指すのも大切です。しかし、我々が自分勝手に「もっともっと」と求め続けた結果、今の社会や地球環境があるとも言えます。うまく「足るを知る」ことで「ほどほどの暮らし」ができるよう、自分に折り合いをつけていきたいですね。




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