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龍、羽ばたく。

 先週金曜から日曜まで北信越総体がホワイトリングで開催され、日頃からお世話になっている専門委員長から私は役員として進行役を仰せつかり、みなさんの勇姿を見ることは残念ながら叶わなかった。
 まずは、りんどう祭(文化祭)お疲れ様。どうだっただろうか。どんな形であれ、無事りんどう祭が開催でき、龍を建立、そして3年ぶりに一般公開できたことはみなさんの心に焼き付いたことだろう。これが誇りとなる。否、誇りそのものである。まさしく「臥龍魂」といえよう。
 当たり前かもしれないが、「ない」と「ある」では、大きな差があると感じた。容姿や大きさなど問わない。そこに“龍”があることが凄いことなのだ。みんなで試行錯誤しながら長い期間にわたって制作し、建立し、後夜祭で燃え上がり、空に羽ばたく。これこそが龍には欠かせない、伝統。作るのは大変だが、壊すのはあっという間であり、儚い。まさしく、人生そのもの。龍は、我々に何を伝えてくれているのだろうか。
 滞在期間が短いながらも、ここに感想を書き綴る。龍のコンセプトは面白い。賛否両論あるだろうが、考え、苦労した末にできたものはやはり素晴らしいし、美しい。刹那的に建立されてしまい、シャッターチャンスを逃す。前夜祭しかパフォーマンスを観られないから凄く楽しみだった。司会役の、出演者への心配りができた進行は心地よかった。そして、いきなり岡田先生のまさかの演奏に度肝を抜かれる。多才に憧れる。書道パフォーマンスは勇ましく、立派だった。書にはエネルギーがある。躍動感のある写真を撮ろうと“挑戦”してきたが、なかなか難しい。しかし、今までで一番心を揺さぶる写真が撮れたと自負する。マスクをしていても気にならないほどの自然体。書も素晴らしく、素朴でありながらも、力強さを感じた。ダンス部の発表は、小体育館での練習時に眺めている光景からは想像できないほどの完成度の高さや熱量を感じた。KPOPのIVE「ELEVEN」「LOVE DIVE」を初めとして、たくさんのダンスを堪能する。昨年と比較することには意味はないかもしれないが、ただダンスを踊っているだけではなく、その曲に合わせた表情をしていた人が多く、写真を撮っていてウキウキした。
 日曜日の大会は予想以上に長引き、この疲れた体で帰宅するのは忍びなかった。後夜祭を見ようと自然と身体が動いた。間に合った。とはいえ、これまた解体寸前を見逃す。Vaundy「踊り子」をyurinasiaが踊っているのを知人のブログで知り嵌っていた曲だったので、フリーステージでそれをオリジナルで観られるなんて光栄。戻ってきて正解だった。疲れが癒える。雷雨を予想し、火矢を放つ算段を柔軟に対応する、見事な連係プレー。現役でも味わったことのない、鎮火しそうな勢いある豪雨。そして、後夜祭を体育館で急遽行い、祭長の篤き想いが語られ、静かに文化祭が幕を閉じる。
 笑顔、汗、涙、…。どれもみなさんの美しき結晶。
 
誰かの大切な笑顔が あるべき場所にあるために
(MAN WITH A MISSION 『Remember Me』)

2022.6.22

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