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(ワーホリ組) 英語を仕事にする

4年の社会人生活を経て、1年半カナダに留学しました。帰国後、正社員で英語の仕事がなく、通訳学校に通うなどして、勉強をし直し帰国から4年後、派遣で社内通訳翻訳として、今の会社に入り正社員にして頂いてからは、営業部員として働いています。営業部員ではありますが、基本的に通訳翻訳の仕事は、ほぼ私に回って来ます。そんなお仕事です。

留学をしたからといって、語学で仕事をしている人は一握りなイメージです。(自分で言うな、な気もしますが。)
帰国から4年経って、仕事を得たこの期間を長いとみるか、短いとみるかは
人それぞれだと思いますが、私としては、ものすごく長かったです。でも、帰国4年後に必ず英語で仕事ができるようになると分かっていればそんなに長くもないような。

サンプルは、沢山ある方が良いらしいので、ワーホリ組のその後のお仕事ということで、こういう人もいるんだな、程度に読んで頂けたら。


TOEIC点数履歴 2006年~2012年

大学卒業時: 695点
留学前: 795点
留学時(1か月目): 840点
留学時(3か月目): 860点
帰国時 (18か月目): 905点

帰国後の仕事① (派遣→パート) 2012年~2014年

まず、TOEIC900点というのは、大半の所で英語力は募集要項を満たしています。だいたい、700~750点以降の募集が多いかと思います。では、なぜ4年も仕事が無かったのか。経験値です。貿易事務、翻訳業務、ほぼ3年以上の経験が必須となっています。当時派遣会社の人から、「英語力があるからって仕事があると思うな」というようなことを吐き捨てられました。腹が立ちましたが、事実です。世の中、英語+αがないと仕事がありません。

結局、観光施設の英語案内の派遣募集を見つけ、働くことになりました。もともとは、次の仕事が見つかるまでの予定でしたが、仕事が無いので、派遣として働きながら通訳翻訳学校に行って英語をブラッシュアップすることにしました。

また、当時、政権が民主から自民に変わり派遣法が変わりました。そのため、私の仕事は、仕事を始めて早々に派遣NGとなり、直接雇用に変わることになりました。そして、その会社が社員/契約社員は雇わないという社内の決まりがあったため、パート雇用となりました。

給料は、そこまで変化がなかったのですが、英語で仕事が出来るようになる!とキャリアアップを誓って会社を辞めたのに、英語で仕事をしているとはいえ、パート雇用で、テレビで話題となっている非正規雇用に自分がなるとは夢にも思っていなかったのでかなりショックでした。パートで働くことの是非ではなく、正社員として働きたいのに、働くことができない自分が情けなく、お金も時間も、ものすごく使っているのに、結果が出せないことが、歯痒く、当時の自分はメンタルもストレスも、かなりおかしなことになっていました。最高に感じの悪い人間だったと思います。

帰国後の勉強

パートで働いた末のトドメが、3年の雇用期限です。パートで雇用期限なんて聞いたことがありませんが、社内規定でそうなっていたら、パート社員が何を言ったって変わるわけが無いですよね。そして、雇用期限が残り1年半というところで、彼氏と別れたり、通訳学校の先生が変わったり、同僚が辞めたりと、私から人がどんどん離れていく現象が起きて、メンタルが最高にボロボロになりました。そして、「このままだとダメだ!」と思い、平日の夜に週1で通っていた通訳学校を本格的に通訳を勉強する週末コースに変更しました。もう、留学中よりも勉強しました、このころが。最高に。血を吐くくらいに。(TOEICは変わらなかったんだけど。この反省はまた別の機会に。)

帰国後の仕事② (派遣→正社員) 2015年~2017年

観光施設での英語の仕事は、結局、雇用期限いっぱいまで働きました。次の仕事を見つけようにも、これまた、翻訳だとか、経験値が無いので全敗なわけですが…。派遣会社の担当者さんに「ボランティア程度しか経験はないけれど、通訳翻訳は学校に通っていてできます!」と大口を叩いたら、今の会社を紹介して下さいました。もう、この方は、私の人生を変えて下さった方なので、感謝してもしきれません。イズミさん。本当に、ありがとうございます。でも、当時「通訳できる」と言った先から、出しゃばったと後悔しかなく、派遣の面接は、業界特有の単語テストをされたのですが、当時仕事で普段使っている英語のくせに、全く出てこず、ボロボロも良いところでした。ただ、それでも雇用してもらえるというのが、良くも悪くも派遣。雇って頂けることになりました。

そして、その会社で正社員として雇用して頂くことになったのですが、当時、派遣を積極的に正社員登用してくれていたことと、海外出張の機会があり、わたしの派遣の規定上、海外出張ができなかったので、その機会に、社員にしていただきました。

時が来れば、すべてがうまく走り出すといったことを聞きますが、帰国後に、どれだけ頑張っても、何も結果がついてこなく、むしろ、マイナスに感じることしかなかったけれど、今の会社に入ってからは、毎日が楽しいし、英語でお仕事ができているし、帰国子女でも何もない私は、英語力を上げるために通訳翻訳学校に通いはしたけれども、通訳翻訳なんて、目指してなれる仕事だと思っていませんでした。それでも、仕事になりました。諦めないで良かったと思います。

英語を仕事にするには?

以下、感じたことを書きます。

・TOEIC900は強い
通訳会社に勤めるのであれば、別だと思いますが、TOEIC900のレベルを知っている採用担当者は少ないです。そのため、TOEIC900が一人歩きする可能性があります。経験値はどうにもなりませんが、英語力の証明には十分なります。英語力の足りない部分は、入社してから勉強(苦労)すれば良いと思います。

・中小企業は語学力のある人材を探している可能性大
会社に1人いれば十分なレベルだと思いますが海外進出している会社は、語学力のある人材を求めている可能性が大きいです。わたしは、自動車業界で働いています。文系の人間からすると、理系の会社なんて…と思いますが、エンジニアの方が、翻訳/通訳するのが難しいということをよく分かって下さっています。それに甘んじるわけではないですが、そもそも、日本語ですら素人には意味が分かりません。特殊すぎて学校で勉強できる内容でもありません。でも、基礎的な英語力があれば、大変でも対応はできるので、英語力があるという理由のみで受けて良いと思います。また、大企業であれば、自分の部署の、何かに特化した英訳しか回ってこない可能性が大きいと思うのですが、会社の規模が小さいので、製造方法、品質関連、契約書など、全部署のありとあらゆる英語に触れます。

・英語+α をどうするか
結果論ではありますが、私の場合、今の会社で、まるで興味のない車関係で多種多様な英語に触れられることが合っています。この業界の英語は極めたいと思います。これがもし、興味のある内容だと、我の強い私は、原文に文句を言いたくなる可能性がある(書かれている案より、私の案の方が良いんじゃないかとか。)ので、まるで興味のない内容を言われたまま、書かれたまま訳す方が向いています。+αは必ずしも、興味のある内容でなくても、むしろ、興味のない方ができる、という場合もあります。

<その他>
・入社したけど、英語の仕事がない
中小企業は、語学専属で雇っていない場合が多いと思うので、本業は、私のように営業だけど、英語の仕事があると回って来るという感じかな、と思います。英語の頻度は、実際に入ってみないと、なところがあるかもしれません。思ったほど、英語の仕事が無いということもあると思います。私の場合、時期によって違いますが、仕事の半分が英語のときもありました。(時差があるので資料作りやメール対応のみですが。)今は、海外案件がほぼ無いので、日本語しか使っていませんが、たまにお客さんが来日されたときや、会議通訳として呼ばれます。波があります。

・入社したけど英語力が足りない
はっきり言いますと、TOEIC900を取る前は、TOEIC900は、英語ペラペラで最強だと思ってましたが、実際に取ったことある人は、どの程度のレベルか十分にご存知だと思います。通訳はTOEIC900で何とかなるレベルではありません。通訳どころか、会話すらままならないことも多いと思います。なので、TOEIC900は最低ラインで、英語力も業界のことも、たくさん勉強する必要があると思って下さい。でも、逆に言うと、TOEIC900さえ取れば、スタートラインにはつけます。語学は、やりさえすれば、絶対に身に着きます。やりさえすれば。


さいごに

私の場合、運も大いにありますが、機を待ったとも言えるかな、と。なので、時間がかかることをいとわないでほしいな、と思ったりします。語学は時間がかかります。でも、絶対に出来るようになります。絶対に。

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