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vol.2 「すこしの、あたらしさを、ときめくぶんだけ」

筆者が独断と偏見と直感選んだ、ライフスタイルやファッションのニュースやサービスを抽象化して、次のトレンドを考えるシリーズ!第二弾。

グレイスモードが、ミニコスメに特化した日本初のコスメブランド「エム(em)」の本格展開を開始する。
 グレイスモードは、女性向けメディアやEC、WEBサイトの立ち上げおよび運営に携わってきた福家みのりが2018年1月に設立。エムでは、持ち運びやすく成分が劣化しないうちに使い切れるように、通常の約半分のサイズの商品を打ち出している。昨年11月からECでミニサイズのリップ(税込1,950円)の販売を開始した。

そうそうそう!こういうの欲しかった!という感覚。

確かにコスメとかによっては、小さいサイズのものもあるので(エテュセの使い切りネイルみたいな)すでにあるものなのかもなんだけど。コスメのあるあるを、コンセプトに落とし込んだものはなかなかない。もはやコンビニコスメのほうが近かったりするのでは?(使い切りなど)と思った。

女子の気持ちの変化は早い。

隣の席に座っていた華やかなあの子に影響されて、リップラインのはっきりした赤いルージュが欲しくなってみたり、体温と一体になった色気を持つ憧れのひとがつけていたヌーディなリップが欲しくなったり、なんだかいつも忙しい。女心と秋の空、ならぬ、もうコマ送りレベルで変わってしまうものなのかも。

そして、いまの女の子はなんとなく「軽やかさ」を求めているような気もする。

小さいバッグを携えて、できる限りミニマルに。必要なものは携帯とコスメ、そしてあとちょっとのお気に入りの「何か」。FURLAのメトロポリスに入るくらいのちょこっとした荷物を持って、軽やかに遊びにいくシティガールたち。そこにはどこか潔さと、「わたしたちのいらないものは、いらないのよ」というエクスクルーシヴなメッセージがあるような気もして。

この世界をご機嫌に生きるためにはたくさんのモノが必要なわけでなく、自分が期待をかけられるちょっとしたものを、欲しい時に、欲しい分だけ手に入れるというスタイル。そんな象徴を、ミニコスメのニュースに眺めていたのでした。

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