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サブカル大蔵経627大串卓矢『面白いほどよくわかる会計のしくみ』(日本文芸社)

お寺にも総会があり、明後日が総会準備のための総代会です。それに向けて、年度末決算書を作成、校正しています。

ふと、会計とは何か?と浮かび、本棚にあった本を再読しました。学生の頃、まさか自分が会計を作るなんて思いもしませんでした。市場縁遠い世界でした。でも、作り出すと、丁寧に記録として読みたくなります。読みやすい会計を作りたくなります。

著者は日本初の環境専門会計事務所の代表とのことで、冒頭と最後の方に環境問題のことも述べられていました。

会計と環境。面白い取り合わせですが、会計という武器を使っていろんな問題に斬り込めるのかなと思いました。

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財務会計、管理会計、税務会計。報告する相手に合わせて会計は3種類の顔を持つ。p.18

 そうなのか…。皆ひとつではないんだ。

簿記は「帳簿記入」を略した言葉。p.56

 これも知らなかったです。

決算書は会社の年間活動レポートp.74

 これ、しっくりきます。お寺は儲けるところではないのですが、運営していかなければなりません。その年のやり繰りをご門徒さんに見てもらいたいです。

財務会計上の"利益"と税務会計上の"所得"は異なる。交際費等会計上は費用となっても、税務上は損益とならないようなものがあるため。この差額を調整して法人税等調整額を算出する。p.193

 この辺が素人にはややこしくて、前回の税務調査ではだいぶ勉強になりました。

排出権が欲しい国⇆排出権抑制義務のない国。p.215

 著者のご専門。これからさらにこういうやりとりが増えるのでしょうか。


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