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サブカル大蔵経278ピエール・ルメートル/橘 明美訳『その女アレックス』(文春文庫)
この作品を読み終えた人々はプロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてと言うよりも自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ。(訳者あとがき)p.453
物々しい評判で手にとった本書。
だいぶ前に読み終えて少しモヤモヤして。
今、浮かんだのは、これ、阿部定インスパイアかな?
フェリックスはこれでタバコをやめられたことになるし、彼にとってもよかったじゃない。p.280
殺した後のセリフ。
免税店でボウモアも1本手に入れた。p.314
ここでの固有名詞が気になりました。
人は本当の意味で自分自身に向き合う時、涙を流さずにはいられない。p.327
たぶんこの一言のためにあったストーリーなのかなと。
「証拠があるのかと訊くのは…内容そのものを否定できず、あとは逃げ道を探すしかない時ですよ」p.362
政治家が使いそう。
「それを証明するのは難しいでしょうなぁ。」p.446
珍しいかたちの共犯。
本を買って読みます。