マガジンのカバー画像

サブカル大蔵経 マンガ編

118
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

サブカル大蔵経116 水木しげる『人生をいじくり回してはいけない』(ちくま文庫)

まず妖怪図鑑で出逢う、水木しげる作品。その博物性が稀有であり、逆に子供の目線につながって…

永江雅邦
4年前
2

サブカル大蔵経140岸誠二/上江洲誠『世界を変えるアニメの作り方』(洋泉社)

「スクールデイズ」を見てから上江洲さんの名前は覚えていました。二人のアニメ作りの情熱に驚…

永江雅邦
4年前
5

サブカル大蔵経139 岩明均『風子のいる店』全四巻(講談社漫画文庫)

 文庫版を取り寄せ、一気に読んだ。著者の作品への文章がカバー裏とあとがきで読めるのが嬉し…

永江雅邦
4年前
4

サブカル大蔵経130「ユリイカ 2015年1月臨時増刊号 総特集 岩明均」(青土社)

なぜ岩明均の作品は不穏なのか? 寄生獣の第一話を立ち読みした時の衝撃。 現在の『ヒストリ…

永江雅邦
4年前
1

サブカル大蔵経121阿部共実『月曜日の友達』全二巻(小学館)

 リリカルという言葉。  よく意味はわからないが、この作品のための言葉のようだ。 私は何…

永江雅邦
4年前
3

サブカル大蔵118 コナリミサト『恋する二日酔い』(イーストプレス)

将来の『凪のお暇』につながるような話もありますが、とにかくコナリさんの絵の線と、テンポと…

永江雅邦
4年前
2

サブカル大蔵経112 山田芳裕『望郷太郎』①②(講談社)

山田芳裕。  この30年、私の周りの先輩や友人で普段漫画の話をしない相手が、ふと漫画の話になると、山田芳裕を勧めてくれた人が多かった気がする。ある人は大正野郎を、ある人は泣く男を、ある人は度胸星を…。私が好きな人たちは、山田芳裕の作品を好きな人たちだった。いつの間にか私も人生とともに山田芳裕を読み続けてきた。 『へうげもの』が終わり、へうげロスになり、『仕掛暮らし』を挟み、『望郷太郎』である。  山田作品は無邪気な丸目顔、実直な一文字目顔、したたかなタレ目顔の3

サブカル大蔵経111荒達哉『ハリガネサービス』&『ハリガネサービスエース』(秋田書店)

 『ハリガネサービス』はチャンピオンらしい作品です。ここまでサブキャラが目立つ漫画も久し…

永江雅邦
4年前
4

サブカル大蔵経110 藤子・F・不二雄『エスパー魔美』①〜⑨(小学館)

 こども漫画のトップがリアルな性と悪を描いた問題作。3巻にスネ夫、のび太、しずか、ドラ。4…

永江雅邦
4年前
5

サブカル大蔵経109 藤子・F・不二雄『藤子・F・不二雄異色短編集』①〜④(小学館文庫)

藤子・F・不二雄の作家性の軌跡。「ビッグコミック」や「SFマガジン」初出。 ごめんね。青酸…

永江雅邦
4年前
2

サブカル大蔵経108 藤子F不二雄『ドラえもん』0巻(小学館)

 私はドラえもんと同じ9月3日が誕生日で、今年同じく生誕50周年を迎えます。ドラえもんと共に…

永江雅邦
4年前
4

サブカル大蔵経107 山口貴由『衛府の七人』①〜⑧巻(秋田書店)

 山口貴由が今の漫画界にいてくれる安心感。  手塚治虫、山田風太郎、時代劇、残酷、鬼、武…

永江雅邦
4年前
2

サブカル大蔵経105小田扉『団地ともお』(小学館)

 小田扉は幻想作家でSF作家である。 『団地ともお』は、なぜ、こんなに毎回すごい内容を週刊…

永江雅邦
4年前
2

サブカル大蔵経104『包丁人味平ラーメン編』(小学館)

コンビニで買った味平。 ラーメンとは…? 料理界では、サブの位置。 メインは和食・洋食・中華。 でも今や、日本を代表する料理になったのでは? サブとメインの倒錯。 その発端がこの作品かもしれない。 上巻 冒頭、札幌ラーメン。そして、札幌雪まつりが舞台!コロナのことよぎりました…。ラーメンといえば、札幌だった時代…。 アントニオ榎木選手!ラーメンはねころんでくうなよーっ!!p.35  時代は猪木アリ戦の直後なのかな? なにい 洋食屋だと!!p.71  ラ