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サブカル大蔵経 日本編

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2022年2月の記事一覧

サブカル大蔵経963水道橋博士『藝人春秋Diary』(スモール出版)

2021年の正月から始動した水道橋博士のnoteで毎日愛読してきた藝人春秋シリーズ最新作が単行本…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経962三谷幸喜・文/唐仁原教久・絵『俺はその夜多くのことを学んだ』(幻…

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見ながら、脚本・三谷幸喜さんのこの〈絵本〉を初めて読んだ時の…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経960藤田宏達訳『新訂 梵文和訳 無量寿経・阿弥陀経』(法蔵館)

「讃仏偈」って何が書いてあるのだろうと、ふと思い、藤田先生のサンスクリット原典からの和訳…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経959柳澤健『2016年の週刊文春』(光文社)

週刊、本誌、ナンバー、エンマ、単行本。次々と入り乱れ、現れる人間山脈。会社を助けた者が会…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経958陣内秀信/三浦展『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』(ちく…

列車開通以前の東京を透視する。 東京本もついにここまで来たという感慨。 活字プロレスなら…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経957新井俊一『親鸞『西方指南抄』現代語訳』(春秋社)

『西方指南抄』は東西両本願寺が出版した「聖典」には含まれていない。p.1 浄土宗からも浄土…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経956東海林さだお『バナナの丸かじり』(文春文庫)

東海林式梵我一如。文豪・東海林さだおは退院後も健在なり。さらに斜め上の擬人化は食材だけでなく自らの身体にまで及ぶ。帯の柄本佑さんが言うちっちゃい話が生命の歴史まで大宇宙に昇華する迫力。 油揚げは、あれでけっこう悩んでいるんですね。この生き方でいいのか、と、ずうっと悩み続けていることを多くの人(日本人だけ)は知らない。/豆腐として生まれたからには豆腐で生きていきたい、というのが彼の本心だと思う。p.133.134 本書の真骨頂。このあと、みそ汁の中で…両者は…。 あと…、

サブカル大蔵経954責任編集武田砂鉄『TBSラジオ公式読本』(リトルモア)

コサキンが、芸能界の中で、TBSラジオ史の中で、どう位置付けられているのか?を確かめるため…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経953『KAMINOGE』119.120.121.122(玄文社)

「KAMINOGE」も120号で丸10年! おめでとうございます。すごい! 私がこの10年間唯一買い続…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経950「八角文化会館」vol.6(八画出版部)

もう岐阜しかない。 何もないけど、すべてある。 前号から一年半かけて発刊された本書「八画…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経942J・ウォーリー・ヒギンズ『総天然色 ヒギンズさんの北海道鉄道旅』(…

50年前、今は亡き旭川電気軌道に乗るためだけに旭川に来た生粋のマニアがいた。 米国の軍人、…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経941『時刻表 完全復刻版 1964年10月号』(JTBパブリッシング)

 店頭で手に取った時、電流走る…!  とりあえず地元の路線をめくると…  幻の駅、西永山…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経940富野由悠季『富野由悠季全仕事』(キネマ旬報社)

富野由悠季展で衝撃を受けた後購入。 本人と各方面のインタビュー満載。 だれも富野を神格化…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経939『富野由悠季の世界』(キネマ旬報社)

先日訪れた「富野由悠季の世界」があまりにもシンクロしたというか、自分の体験してきたものが全て外在化していて驚きました。脳みそがぶちまけられたような。ここまで富野御大に育てられてきたのかと。 ガンダムに至るまでにうなずき、ガンダムとイデオンに圧倒され、ザブングル・グラフィティ(生まれて初めて見たアニメ映画)とダンバインの湖川祭りに興奮した後、自分にとっての真打のゼータに、ダブルZ、ヴィクトリーで、本当に力尽きました。 この凄惨な戦いののち、作り手である富野自身も毒気に当