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嫉妬と憎悪の先に欲望をつかむ

2023年11月25日(土)

7時30分起床。
眠いのもあるけど、寒くてなかなかふとんから抜け出せない。
それでも立ち上がらないといけないから、自分に気合を入れる。

支度をして水を飲んで出発。
目的地までは歩く。
寒さはあるが青空は少し見える。

雲はいっぱいだけど、なんか好きな空だ

映画館に到着。
ホットドッグセットを買って、いざ出陣!

待ちに待った『首』!
館内は別作品の紹介ばかり。
出演者のポスターとか撮影したかったのになあ。

朝早い回ということもあり、シアター内は少なめ。
ゆったり座れるシートのど真ん中を予約できたのはラッキーだった。
ホットドッグをセブンアップで流し込み、始まるのを待つだけ。

=====ネタバレあり=====
織田信長をあそこまで狂人に描くというのはイイな。
実際に天下統一を狙っていた人だけに、あれぐらい傍若無人で家来たちに接していたのだろうなと思えるほど。
忠誠を誓っていても気まぐれなのか思い通りの立場を与えないなど、今の勤め人社会とまったく変わらない描き方ものめりこめる。
荒木村重は悲しきサラリーマンの代表者なのかもしれない。
さらにこの時代の嗜みとされた衆道があることで、ややこしく大きな火種をはらむことになる。

関わる人間はみな、嫉妬と憎悪に惑わされ、恨み辛みのある者の首を狙う。
裏切りなんて当たり前。
自分が勝者にならなければ、次なんてものはないからだ。

そのために多くの人々が一瞬にして犠牲になる。
これほど悲しいことはない。
今の時代もトップは高みの見物。
下があれこれやっても、手柄は横取りされるだけ。
名も無き人々の望まない気持ちが、主の一介の思いで望まない結末を迎える。

そんなことは関係なく、天下を狙う武将たちの悪人ぶり。
計略を図り、本能寺の変が起こってしまう。
まさかの展開。
歴史の解釈は人それぞれだけど、これはこれでおもしろい。
そう彼もまた自由が利かないなかでコキ使われてしまったのだから。

人間の醜すぎる嫉妬と憎悪。
その先にあるものが欲望であり、つかもうと必死な姿。
自分を律しようとは思わない。
エネルギーに変えて、のし上がれるのならば、それこそが人間の本能なのだから…。

ラストのコミカルさ、最初は戸惑ってしまったが、これまでの流れを考えると「そうだよな」と納得。
もっと言えば、北野武監督演じる羽柴秀吉とある面々とのやりとり。
コミカルというよりも、その場でのやりとりをそのまま使っているから全体的に重い内容もソフトになっているのだろうなと思う。
あのシーン、どう考えたって昔の映画のエンディングに流れるNGシーンだもの。

柴田理恵さんが色っぽいのも、これが最初で最後じゃないだろうか。
アマレス兄弟もいい味を出していたなあ。

IMAXの迫力もあって、実に堪能。
もう1回観ようかしら。

お腹が空いたので、ちょっと先にある定食屋へ向かう。
10年以上前はこの近辺に住んでいたので、足繁く通ったお店。
今では1年に1回、訪れるぐらいだ。
ちょうど昼時だから、30分ほど行列に待機。
店に入ると、おかみさんが「久しぶり!」と声をかけてくれる。
これだけで本当にありがたい。
歳を取っても覚えていてもらえる嬉しさだ。

から揚げ定食。
寒い中待っていてくれたからと豚汁をサービスしていただく。
こういう交わりってイイもんですな。
大満足。
来るのはまた来年なのかな。

駅前に戻る。

今年も大きなツリーがそびえ立つ。
あと少しで2023年が終わってしまうのだな。

ベーカリーで明日用のパンを購入して、歩いて自宅まで帰る。
ばっちり歩いた。

録画していた番組を観てから、なんか眠くなったので仮眠。
起きたら17時。
借りていた本を返さないといけない。
でも序盤までしか読んでいない。
ポストに返却でもいいから、今日中に読んで返そう。

読書タイム。
ひたすらに読みふける。
集中して楽しんだり、調べたりと楽しむ。
寄り道はあったけど、21時ごろに読了。

いちろうさんこと古舘さんは、局内での評価の低さがエネルギーとなり、信用できる友人たちや仕事で関わったアントニオ猪木の存在があって奮い立つことができた。
嫉妬と憎悪というよりも、もどかしさの先に欲望をつかんだということだろうか。
映画とつながるなあ。

自転車で近所の図書館ポストに返却をして、すき家で牛丼を食べて帰る。
風呂に入って、YouTubeの配信を視聴。
気づけば日付が変わる。
テレビを観て、眠くなってきたので就寝。
明日は何をしようかな。

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