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子どもに関するお金のはなし。私があえて借金した理由

現在40代後半の扶養内パートで働く主婦、nagomiです。
同じ歳で会社員の夫、大学生の一人息子との3人で暮らしています。

突然の年収約150万円ダウンの危機から8年間で、何とか学費など子どもの為に合計1000万円ほどの捻出に成功した私の体験を失敗談と成功例をもとにお伝えしたいと思います。
どうすればお金に困らない生活ができるのか、少しでもヒントになれば幸いです。

今回は子どもに関するお金のはなしです。
子育てする中で、子どもの金銭感覚をどう育てるか悩みどころですよね。
私も友人から子どものお金の教育について度々質問されました。
子どもの性格によって教育の仕方は色々だと思います。
これが正解!なんてものは当然あるはずもなく…。
わが家のお金の教育のはなしが、ちょっとした参考になれば嬉しいです。

子どもにお金の教育をせねば!と危機感を感じる

わが家はひとりっ子の男子。
現在は大学生です。
小さい頃は、当然ですが兄弟でおもちゃの取り合いをした事もなく、友達が遊びに来ておもちゃをぶん取られようが泣きもせず、大人しく他のおもちゃで遊ぶような性格でした。
今もお人好しのマイペースっぷりは健在です。

わが家は小さい頃から欲しがるものを全て買い与えるということはしませんでした。
…というか、そもそもあまり物を欲しがる子どもではありませんでした。
が、しかし親の財布はお金が湧き出る魔法の財布とでも思っているのか、小学生になってもいまいちお金のありがたみというか、価値がわかっていない様子をみて、これはちゃんと教育せねば!と危機感を感じたわけです。

というのも、私の家族は金銭感覚が極めておかしい人たちばかりでした…。
わりと裕福な家に生まれ育った母の金銭感覚は、特になかなかのものでしたwww
機会があればいつか母のエピソードをお話するかもしれませんが、今回は長くなりそうですので割愛いたしますw
父は仕事人間だったので、そこそこ稼いでいた自負があったのか、お金を節約するなど全く頭にない人でした。
サラリーマンにしては給与が多めだったにもかかわらず、わが家に貯金が貯まるわけもなく…
そんな両親に育てられた兄と私も当然おかしな金銭感覚だったのですが、ある日私はおかしい事に気が付き自ら軌道修正することに成功。
一方、兄はそのまま育ってしまいました…。
いや…私も年収大幅ダウンのピンチにも関わらず2年も赤字家計を放置していたのですから、軌道修正できたとはいえなかったのかもしれません…。

わが子が私の家族のような金銭感覚になっては大変!!!と私は危機感を抱いたのです。

わが家のお小遣いのルール

わが家は小学3年生の時に毎月お小遣いを渡し始めました。
お小遣いに関するルールは、たった1つ!

お小遣い帳をつけ、月末に1円でも誤差があれば次月のお小遣いは0円!!

これだけです。
マイペースなうちの子ですので、きっちりお小遣い帳をつけることなど出来ません。
毎月月末になると使ったものを一生懸命思い出し、計算が合わなければ必死で辻褄を合わせるwww
来月のお小遣いを貰えないのは嫌ですし、金額が合わず母に怒られるのも怖いので、もう必死www

そう、必死になればいい!
お金をもらうということは大変なことなのだ。
お小遣い帳をちゃんとつけられるに越したことはないのですが、それよりもお金をもらうことは楽ではないということをまずは知ってほしかったのです。
このルールは中学を卒業するまで続けました。

高校生になってルール改変

高校生の時はお小遣いは月¥5000でした。
おそらく高校生にしては少ない額ですよね。
息子も「足りないから値上げして」と何度か頼んできました。
でも最後まで値上げはしませんでした。
足りなくなれば我慢する、お金の使い方に優先順位をつける、という事を覚えて欲しかったので。
ただし、本当に必要な場合はプレゼンをして、親を説得できればお金を渡すというルールがありました。
でも私が覚えている限り、プレゼンは1度も行われませんでした。
結局、そんな面倒なことをするほど必要なお金はなかったということです。

大学生になった今は…

アルバイトもするようになり、お小遣いは一切あげなくなりました。
小学校から培ってきた金銭感覚で、自分の稼げる範囲内で色々と考えながらお金を使うことができるようになっています。
それどころか、今では「口座に最低10万円以上の貯金がないと落ち着かない」と言うまでになりました。
でも趣味や友達と楽しむためにはお金を使っている様子です。

最近は就職活動のためにアルバイトも思うように入れず、お給料が大幅に減ってしまったようですが、ちょこちょこ遊びには行っています。
さすがに心配になって「収入減ったのに、そんなに遊びに行って足りてるの?」と聞いたら「それは上手いことやってるから大丈夫」との返事が返ってきました。
堅実ではありますが、全てをケチるわけではなく、使いたいところにはちゃんと使う事が出来ているようなのでお金の教育はひとまず成功だと思っています。

ただ、これはうちの息子の性格も考えた上でのやり方なので、どのお子さんにも当てはまるものではないと思うので参考程度にしていただければと思います。

奨学金を借りた理由

息子は私立大学に通っているのですが、約2年分相当にあたる額の奨学金を借りています。
年収が下がりながらも4年間の学費は入学前に準備できているので、本来なら奨学金は不要です。

では、なぜ奨学金を借りているのか…。

答えは…真面目に勉強しなかった場合、本人に払わせるためです。www
あと、奨学金を借りるための手続きを本人にさせるため。
奨学金の手続きは毎年学生本人が書類を提出しなければなりません。
お金を借りるために、どれほどの手間がかかるのか体験してもらっています。

奨学金は一般的な金利より低いとは言え、借金は借金です。
学費は用意できているのに無駄な金利を払ってもったいない話ですが、教育の一環として払うべきお金と納得しています。

受けた奨学金は全て貯金しているので、息子がちゃんと卒業すれば一括で返済する予定です。
ただし留年した場合はもちろんですが、私たちが真面目に勉強していないと判断した場合には、奨学金は息子に返済してもらうつもり。
今の時点では、まぁ合格点を出してもいいかなぁ…という感じなので、おそらく私たちが一括で返済することになりそうです。

まとめ

子どもが将来お金に困る人生になって欲しくない!!その一心でしたが、子どもを教育するためには私自身もちゃんとしていなくては…と自分を省みる機会にもなりました。
結果的に以前よりも更にお金に関するリテラシーは上がりました。
また息子と投資の話なども出来るようになって逆に教えてもらうことも多くなり、息子の成長を感じているところです。
子どもへのお金の教育について夫婦で話し合えば価値観の共有にも役立つと思います。
子どものお金の教育について、ご家族で考えてみてはいかかでしょうか。



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