私にとって演奏することは、スパイスなのかもしれない。
私にとって、人前で演奏を披露することは、「仕事」である以前に「スパイス」なのかもしれないなって。
会社員をしながら、いろいろな仕事をかけ持ちするパラレルワーカーになって早数年。
その「いろいろ」の中でも一番長く続けていて、かつ専門的にきちんと学んだものが、音楽です。
だけど、ぶっちゃけ私、音楽家めちゃ向いてないと思うんですよね。
突然ですが、以下、私の性格です。
人前に立って、パフォーマンスする気ありますか?と全力でツッコミたくなる性格してますね!!!!
音楽の世界って、練習や準備段階がどんなに完ぺきでも、本番ポシャったらなーんも意味ないんです。
もともと極度のあがり症の私。
長年の経験と若干のメンタルトレーニングを経てなんとかなっていますが、今でも本番は普通に緊張するし、お仕事の規模に関わらず人前に立つのは不安でいっぱいです。
「あぁ〜、明日の本番楽しみだわ〜!!!」と心から言えることって、本当に少ない。
ここまで聞くと、なんかもうアンタ、音楽やっててストレスしかなさそうじゃん。
辛そうだしはよやめな???と言われてしまいそうだし、自分でもやめた方がいいかも、と思ったこともあるのですが、まあちょっと聞いてくださいな。
どういうわけか、このストレスはまた味わってもいいかも、と思ってしまうんですわ。
人から注目されるのが苦手で、ここぞというところでキメられない私が、大人数に見つめられながら一発勝負に挑戦しにいくことは、紛れもなくストレスの塊です。
でも、これって普通に毎日を過ごしているだけでは、絶対に味わうことのできないストレス。
絶叫系ガチ勢が、めちゃハードなジェットコースターを求めて、遊園地へ足を運ぶ感覚にちょっと似ているのかもしれません。
あとは、怖いもの見たさにお化け屋敷に入るとか?
どうでもいいですが、私はお化け屋敷はガチで無理だけど、絶叫アトラクションはめちゃめちゃ好きです。
毎日だと疲れてしまうけど、たまに味わう恐怖・緊張は、ほどよいスパイスになるのかも。
過去の私は「毎日人前で演奏して稼ぎたい!」と、音楽一本で食べていくことを目指していましたが、ビビリな私がそんな生活をしたら精神的疲労で早死にしそうですね。
今では「毎日本番で吹きてぇな」とは、微塵も思えません。たまにでええよ……。
激辛カレーも、よほどの辛党じゃなければ毎日はいらないよね。
そう思うと、今の生活はなんだかんだバランスが取れているのです。
普段はなるべく刺激を少なく、ストレスを減らして減らして、平和に過ごしたい。
でもそれだけじゃちょっと物足りないから、たま〜にスリルという名のスパイスを取り入れて。
人生には、案外ほんのちょっとのストレスも必要なのかもしれません。
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