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譲れない想いをぶつけてくれることが、心から嬉しい。
写真家の私と刺繍作家の友人で立ち上げた、写真×刺繍のハンドメイドブランド、photitch(ふぉてっち)。
ブランドについては過去に何度もnoteで話題にしていますので、興味を持ってくださった方はぜひそちらも読んでくれると嬉しいです!
試行錯誤を繰り返しながら、Twitterの反応率も徐々に高まり、先日はminneに出品した商品が初めて売れ、まだまだ課題だらけではありますが、着実に目標をクリアしています。
次なる目標は対面販売!ということで、先日、相方である刺繍作家のyu✳︎さんと一緒に、ハンドメイドイベントへ偵察にいきました。
一流作家さんの作品、ショップのレイアウト、接客の仕方など……どれもこれも勉強になることばかり。
「私たちにこれができるのかな……?」と不安になりつつも、でもやっぱりやってみたい!という気持ちが膨らみ、初めてのイベント出展に向けて現在準備中です。
偵察のあと、自分たちの出展に向けて会議をしました。
その際に、私たちにしては珍しく、意見がぶつかったのです。
これまで2人で「うーん…」と悩むことはあっても、意見が分かれることはあまりなかった私たち。
もともと性格は対照的で、私は気が強めで、手先は不器用、性格も大雑把。
対してyu✳︎さんはすごく優しい子。
私と違って細かいことに気がつくマメな性格で、手先も器用です。
そんな対照的な私たちは、今までお互いに無いものを自然に補い合い、アイデアの掛け合わせで進んできました。
意見が二分したのは今回が初めてです。
しかも、気が強めの私から始まったならそれほど意外ではありませんが、今回のきっかけはなんと珍しくyu✳︎さん側から。
「ぶつかった」と言っても決してケンカしたとか揉めたとかではなく、妥協は一切なしでお互いが納得いく終着点を探すため、何時間も話し合いました。
ひとまずその件は、納得のいく答えが見つかり解決。
話がまとまったことに安心したのはもちろんですが、今回の一件で私が一番嬉しかったのは、yu✳︎さんが強いこだわりを見せてくれたこと。
前に別のnoteでも少し書いたことがあるのですが、本来私は人と作業をすることに苦手意識というか、ちょっと臆病なところがあります。
自分と同じ熱量を、相手にどこまで求めていいか分からないから。
このphotitchの活動も、すごく楽しくてワクワクする気持ちの中に、いつも小さな不安がありました。
お互い他の仕事をしながらの作家活動。
私は非正規雇用×フリーランスだから予定も比較的自由が効くけど、yu✳︎さんは正規雇用。
正社員だからこその責任もあれば、繁忙期は残業も多いはず。
しかも、写真は一度撮ってしまえば大量印刷ができるけど、刺繍はそうではありません。
ひとつひとつが手作業で、時間も労力もかかります。
本当は、作業量的にも無理をさせているんじゃないのかな。
優しいから私に合わせてくれているけど、本当はなにか我慢していたりするのかな。
そんなことが気がかりで、この活動をどこまで深めていいのか、どこまで高い目標も持っていいのか、なんとなく悩んでしまうことがありました。
だからこそ、yu✳︎さんが強いこだわりや、作家としてのプライドをぶつけてくれたことが、心から嬉しかったんです。
あぁ、良かった。
やっぱりyu✳︎さんとなら、同じ気持ちでブランドを育てていける。
そんな小さな自信が持てた瞬間でした。
よく、「友だちとの起業は上手くいかないよ」とか「2人でやると長続きしないよ」という話も聞きますが、それはやってみないと分からない。
写真と刺繍。
普通なら交わることのない2つだけど、これからもお互いの良さを大切にして、お互いを作家として尊敬し合って、ゆったり頑張っていきたいです。
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