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感情にも、どうやら大掃除が必要らしい。

私、身内からはよく「気が強い」「性格が悪い」といわれます。

実際はめちゃめちゃ気にしぃなガラスハートなので「気が強い」は概ね間違いなのですが、「性格が悪い」に関しては心当たりがあるというか。(おい)

基本的に、言いたいことはハッキリ言いたいタイプなんですよね。
相手が友だちでも目上でも、おかしいと思ったら「それはちょっと違くない?」と言いたい。

そう、「言う」ではなく「言いたい」タイプなんです。

今よりずいぶん尖っていた10代〜20代前半のころは、売られたケンカは大人買いする勢いで理不尽に立ち向かっていたし、相手を論破するまでいいくるめてしまうことも多々ありました。

でもね、さすがにアラサーを迎えるころには「あ、これは自分が社会的に死ぬ」と気がつき、立ち向かわず逃げることを覚えはじめたのです。うん、遅いよね、知ってる。

そんなこんなで、ここ数年は嫌なことがあっても、積極的に目を逸らしてきました。

嫌なできごとに真剣に向き合うと、その中に見つけてしまった矛盾をどうしても正したくなってしまうから。
「おたく、あのとき〇〇って言いましたよねえ?ええ?!」という具合に。チンピラか?

さて、どうしていきなりこんな話をするのかというと、最近ね、なんだか腑に落ちない、納得できないことがたくさんあったからです。

ひとつひとつはそれほど大きなことじゃなく、「うーん、なんだかなぁ」といった程度。

その感情をあまり深掘りすると、また私の中の繊細チンピラが顔を出してしまうので、モヤっとしている自分に気がついたらすぐに目を逸らすよう意識していました。臭いものには蓋。

はじめは意識していたその行為も、気がつけば無意識に行うようになり、自分の中にモヤモヤを閉じ込め続けた結果、蓋をしても悪臭が漂うまでに成長させてしまいました。

すくすく育ったね、大きくなったね……(涙目)

小さなモヤモヤちゃんたちが結束し、大きなスライムみたいにみぞおちのあたりにベッタリ貼り付いて剥がれない。

今すぐ剥がして叩きつけてやりたいのに。

こうなってしまうともう、アレも嫌だった、こんなこともあった、アレもムカつく!コレもムカつく!と、ここ数ヶ月の鬱憤がいくつも顔を覗かせてきます。

昨日の私はまさにそんな状態で、会社の仕事がまったく手につかないほどのドス黒い感情に包まれていました。

なるほど。感情をしまい込みすぎると、こういう弊害が起こるのね。

イライラでひっくり返りそうなのをグッと抑えて迎えた終業後、こうなったらとことん嫌な気持ちと向き合ってやろうと思ったのです。

ここ最近あったモヤっとするできごとを、引き出しを開けるようにひとつひとつ思い出す。
胃が痛くなるような感覚にも、きちんと心を傾けて。

自分にも非があるとか、そんなことは度外視で、メソメソ泣きながら、ただひたすらに「ムカつくなぁ、ムカつくなぁ」と。

さすがにそんなことを数時間続けていると、考えること自体疲れてきて、夜寝る頃には彼がやっているポケモンを見ながらケラケラ笑っているくらいにはメンタルが回復していました。

悪臭だだ漏れのところに、乱暴に蓋を抑えつけていた昼間のイライラは嘘のように。

感情のコントロールが上手い人なら、こんなふうになる前に自分の中で消化したり、発散したりできるのでしょう。

でも、もともと感情の整理が苦手な私は、小さなモヤモヤにピンポイントで対処する方法をまだ知りません。

臭いものには蓋、にもどうやら限界はある。

こまめに掃除ができないのなら、定期的に蓋を開けて、引き出しをひっくり返りして、心の大掃除をする時間が必要なのかもしれません。

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